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魚をおいしくする津本式②/神経締め
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魚をおいしくする津本式②/神経締め

自分で釣った魚はそれだけでおいしいけれど、仕立てることでもっともっとおいしくなる。2019年11月号の特集「魚のうまみを引き出すひと手間」では「究極の魚仕立て法話題の“津本式”を大解剖」として、話題の津本式を紹介した。

目次+
  1. 神経締め
  2. 神経締めの手順
  3. 重要! 魚の神経はここにある
  4. 最後に
フィッシング ライフスタイル
魚をおいしくする津本式①/脳締めとフリフリ
自分で釣った魚はそれだけでおいしいけれど、仕立てることでもっともっとおいしくなる──。『BoatCLUB』2019年11月号の特集「魚のうまみを引き出すひと手間」では、「究極の魚仕立て法話題の“津本式”を大解剖」として、釣った魚をしっかり味わいたいアングラー必見のテクニック「津本式」を紹介しました。
2021.10.13

自分で釣った魚はそれだけでおいしいけれど、仕立てることでもっともっとおいしくなる――。

『ボート倶楽部』2019年11月号の特集「魚のうまみを引き出すひと手間」では「究極の魚仕立て法 話題の“津本式”を大解剖」として、津本式を紹介。いまだ色褪せない津本式のエッセンスを、ここではその内容を一部抜粋して掲載する。

第2回は、死後硬直を遅らせるために行う、神経締めについて。

 津本式とは?

耐圧ホースや専用アイテムを用いて、魚を適切に締めたり、血を抜いたりして、長期熟成に適した状態にするためのテクニックのこと。宮崎県在住で、魚の販売などに携わる津本光弘さんが考案した。
津本式は、大きく分けて、「締め」「血抜き」「熟成」から構成されており、なかでもホースを用いる血抜きは、「究極の血抜き」と名付けられ、これをするだけでも、食味は大きく変わるという。

神経締め

神経締めは、ワイヤを使ったものが一般的だが、津本式ノズルを使って、神経の通る穴に水を送り込んで、神経締めする方法もある。

ワイヤやノズルを入れるのは、背骨の上側に通っている穴。頭部の眉間に穴を開けてワイヤを通していく方法もあるが、尾側からのほうが簡単。尾の骨の部分を断ち切って、骨の断面図を見てみると、神経が通っている穴の位置はとてもわかりやすいからだ。

ノズルで締める場合は、送水を複数回に分けて、様子を見ながら締めていくといい。このとき、神経が脳締めした穴から出てくることがあるが、出ても出なくても問題ない。どうしても神経を出したい人は、一度ワイヤを使うか、少し大きめの径のノズルを使うと出やすくなるそうだ。

神経締めの主な目的は、死後硬直を遅らせること。死後硬直は、魚体内で筋肉の収縮などに関わるATP(アデノシン三リン酸)が枯渇することで始まるが、神経締めをすることで、魚体内にATPを多く残しておくことができるようになる。

「体内にATPが多く残されている状態で長期熟成することによって、ATPが分解され、うまみ成分であるイノシン酸が生成されると考えられています」(津本さん)

ATPは呼吸とともに生成され、筋肉を動かすときに消費される。そのため、釣り上げてから、ATPが枯渇する前に締めると、うまみが増すというわけだ。

津本さんが考える、神経締めの理想のタイミングは、脳締めから30分以内。脳締め後、およそ15分で魚はけいれんし始め、そこでATPが枯渇する可能性があるからだ。

そうなると、船上で脳締めだけした魚は、家に持ち帰った時点では、神経締めをするには遅いことになるが、神経の通る穴を清掃するという点では、無意味ではないとのこと。

魚をよりおいしく食べたいなら、船上で神経締めまでするか、マリーナなどの神経締めができる場所まで魚を生かして運ぶ、ということが必要となりそうだ。

神経締めの手順

①背骨を断ち切る。刃を入れる位置の目安は、魚体のサイズによっても異なるが、尻ビレの最後部あたり
②津本さんは尾を完全には落とさないが、家庭で消費する分であれば、尾ビレを切り落としてしまっても問題ない
③神経の通る穴にノズルの先端を差し込み、プシュッ、プシュッと複数回に分けて、水を送り込んでいく
④神経と脳はつながっているので、脳締めをした穴から水が出てくる。写真では、白く泡立っているのが送り込んだ水だ
⑤ノズルで水を送り込むと、白いひも状の神経が飛び出てくることがあるが、出ても出なくても味に変わりはない

重要! 魚の神経はここにある

【神経の穴はココだ】写真上が魚体の上に当たる。包丁の刃先が当たっている場所が神経の通る穴だ。その下が背骨で、さらにその下が動脈

最後に

全5記事

ボートアングラーのための津本式魚仕立て法

「締め」「血抜き」「熟成」で、圧倒的な味の違いを体感せよ!

釣った魚をおいしく食べるための処理方法として、釣り人や料理人たちの間ですっかり定着した感のある津本式。「なんだか難しそう・・・」「繊細な作業や管理が求められるのでは?」と考え敬遠している人も意外や多いかもしれない。この連載では、『ボート倶楽部』2019年11月号の特集「魚のうまみを引き出すひと手間」内で紹介した、津本式で魚を仕立てる方法をウェブ版として整理して一挙紹介する。掲載当時よりさらなる進化を遂げている津本式ではあるが、本記事にはそのエッセンスともいえる基本的な考え方や方法が凝縮されている。改めて本記事を通読し、津本式とはなんたるやに触れていただきたい。

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