
第91回全日本学生ヨット選手権(以下、全日本インカレ)第3日は17日、兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバー沖で2レースが行われた。470級、スナイプ級両クラスで2位以下に大差を付け、総合でも独走する早稲田大学が手堅くまとめて、両クラスと総合の完全優勝に大きく近づいた。同志社大学が470級の2位で、日本大学がスナイプ級と総合の2位、京都大学がスナイプ級と総合で3位に付けている(いずれも速報に基づく。上位成績はレポートの最後に掲載。トップ画像は、出艇のホーンで一斉に出ていくレース艇)。
第3日は風向や風速が目まぐるしく変化する難しいコンディション。風待ちやゼネラルリコールを繰り返しながら、何とか2レースを消化し、第1日から計6レースを実施したことになる。今大会は、470級とスナイプ級の両クラスに出場しているのは全国15大学で、内訳を見ると、私立が8校、国立は7校とほぼ半分ずつ。京大のほか、6位に九州大学、11位から広島大学、神戸大学、東北大学、北海道大学、愛媛大学と続く。こうした国立大学のグループの先頭に立っているのが京大だといえる。
公式プログラムによると、京大の部員数は約75人。ヨット部の部員数としては私学も含めて、多い部類に入る。「そのうち、高校でのヨット経験者は各年代に1人いるかいないか」と、岡本旺成監督は説明してくれた。高校での経験者が少ないのは、私学と違ってスポーツ推薦入学がない国立大学の宿命といえる。広島大の場合は、50人の部員の中で高校での経験者はわずかに1人だけという。
「僕らは未経験者が主体のチームなので、部員数がいないと強くなれない」と岡本監督。そのために4月の新入生勧誘をかなり重視するという。「4月が新人勧誘の期間なのですけど、半年前ぐらいから準備を始めて、いろんな役割を分担します。4年生もその期間は新人勧誘に注力して、部員全員で盛り上げて、入部してもらう。そこは伝統的にやっています」。
経験者の少なさを「部員数、層の厚さ」で補い、有力校に食らいついていくのが、京大をはじめとする国立大のチーム作りのようだ。岡本監督も京大入学後にヨットを始めた未経験者。「未経験でくすぶっている子たちの気持ちも、そこから伸びていく子たちの気持ちも分かる」のが未経験者の部員が中心の部を指導する上での強みだろう。
第3日を終えて総合3位。岡本監督が4年生だった2022年、京大は琵琶湖での全日本インカレで総合3位に入ったが、「琵琶湖はホームで、しかも独特の雰囲気がある。同じ3位でも、やっぱり海で取りたい」と目標を明かした。

上位成績(10月17日19:10時点)
■470級(参加24校)
1位 早稲田大学
2位 同志社大学
3位 日本大学
4位 明海大学
5位 関西学院大学
6位 京都大学
■スナイプ級(参加24校)
1位 早稲田大学
2位 日本大学
3位 京都大学
4位 東京科学大学
5位 関西学院大学
6位 慶応義塾大学
■総合(参加15校)
1位 早稲田大学
2位 日本大学
3位 京都大学
4位 関西学院大学
5位 慶応義塾大学
6位 九州大学
(レポート・写真=山﨑惠司)


















