写真は同じく外洋三浦セーリングクラブが関わるトランスサガミヨットレースの様子
神津島東岸、三浦漁港近くの多幸湾展望台から島内最高峰(571.8m)の活火山、天上山を見る。photo by Aki Matsuyama

新たなレースが生まれる

三浦外洋セーリングクラブは、新たな外洋レースのひとつ「KOUZU Challenge Race第0回大会」を企画している。神奈川県三浦半島の小網代沖をスタートし、伊豆諸島のひとつである神津島を回航して戻る約130マイルのロングレースである。

日本の外洋レースといえば、沖縄-東海ヨットレース(720マイル)、小笠原ヨットレース(500マイル)、パールレース(180マイル)。今回新設を試みる神津島回航レースであるKOUZU Challenge Raceは130マイル。トランスサガミヨットレース(48マイル)などのショートディスタンスよりは長く、そして従来の三大外洋レースよりは短くと、絶妙なコースを提案するものだ。

大会運営陣の想い

「相模湾から伊豆諸島へと続く海域は、日本の外洋セーリングにとって世界に誇るべきフィールドです。本レースは、この海域をより深く理解し、自らのフィールドとしてセーリングできることの価値を改めて感じる機会とするとともに、『相模湾で鍛えられたセーラー』としての誇りにつながる外洋文化を育てる一助となることを目指すものです」(大会運営)

これらの意思を形とするため、今回は「第1回」とは銘打たず、「第0回」のトライアル開催と位置付けた。興味あるセーラーは今年の外洋レースのひとつとして、頭に入れておいてほしい。

レースコンセプト/大会運営より

神津島は左右どちらから回航してもよく、往路・復路とも経路は自由とします。

相模湾から神津島へと続く海域には、大島・利島・新島・式根島が連なり、その間を黒潮本流や反流、潮目、渦流、島周辺の局地流が複雑に流れています。

これらが絡み合うことで、この海域では一つの正解に収束することなく、多様なルート戦略が成立します。本レースは、ルート戦略を競技の中核に据え、相模湾・伊豆諸島という海域の多様性を、競技の魅力に変えることを目指します(大会運営)。

レースデータ

レース名:KOUZU Challenge Race第0回大会

開催日程:2026年10月10日(土)〜11日(日)

コース:網代崎灯浮標スタート→ 神津島回航→ 網代崎灯浮標を右に見て通過→ 小網代湾口フィニッシュ約130マイル

主催:三浦外洋セーリングクラブ運営:小網代フリート・小網代ヨットクラブ

大会役員:大会会長:臼田真人(三浦外洋セーリングクラブ会長)

実行委員長:飯島洋一(同レース委員)

レース委員長:荒嶋宗徳(同レース委員長)

プロテスト委員長:五十嵐光(同ルール委員長)

コースイメージ(選択は自由)

海流重視140マイルの場合のイメージ

距離重視130マイルの場合のイメージ

神津島の距離感

神津島へは、沿海または限定沿海(母港東京湾などの場合)の船検備品の搭載義務があります。ご注意ください
新たな外洋レースの産声に、興奮が冷めやらない!

(文=中村剛司/舵オンライン編集部 写真=舵社)