観光地としては誰も注目していなかったブラマプトラ川に初のクルーズ船を運航させたのは、アッサム・ベンガル・ナビゲーション・カンパニーという英国とインドの共同出資会社。現在、写真の2隻の船を所有している。キャビン数はそれぞれ12室。心地よいサイズの川旅専用船である

Sea Dream vol.5|Cruising Great Indian River, Brahmaputra

知られざるインドの大河を航く(前編)

ヒマラヤの氷河を源流とし、チベット高原を経てインド北東部アッサム地方を滔々(とうとう)と下り、バングラデシュに入っては聖河ガンジスと合流し、最後にベンガル湾へと注ぐ大河がある。インドでは“ブラマプトラ”と呼ばれるこの川を遡上し巡る船旅に出た。雄大な河上をゆっくり、ゆったり進みながら、豊饒(ほうじょう)な河岸の土地に暮らす村の人々と触れ合い、歴史ある寺院を巡り、活気ある市場を訪ね、世界遺産の大自然公園では野生動物を間近に見る。刺激的かつ優雅。何年かに一度は繰り返して訪れたいと思わせる、秀逸なる船の旅である。