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池間サバニの各部名称を知る。船体編/宮古島(沖縄県)池本孝徳さん/海辺暮らしの日々 COASTAL DAYS ①-5  番外編
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池間サバニの各部名称を知る。船体編/宮古島(沖縄県)池本孝徳さん/海辺暮らしの日々 COASTAL DAYS ①-5 番外編

沖縄本島の方言は「うちなーぐち」、宮古島は「みゃーくふつ」。サバニも同様にエリアごとに用語が違う。今回は、池本孝徳さんのサバニを元に、池間島での言い方をメインとし、伊良部島の佐良浜の言葉は文頭に「佐」を、本島と糸満の言葉は「糸」と区別し解説する。まずは船体編にて。

目次+
  1. サバニ用語の方言とは
  2. たうかぬーい(1人乗り)サバニの各部
  3. 参考文献の数々
  4. 「えーく」が「っざく」?
  5. 池本孝徳さん Takanori Ikemoto
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離島から離島へ。ヨット泊の日常/宮古島(沖縄県)池本孝徳さん/海辺暮らしの日々 COASTAL DAYS①-4
離島で暮らすセーラーが訪れる離島ってどこなんだろう? そんな素朴な疑問を宮古島に暮らす池本孝徳さんに投げてみる。その答えは・・・。若き日に暮らした宮古島へIターンした池本さん。伝統和船「サバニ」を日々磨き、そしてキールボートでは仲間とゆったりとした時間を過ごす。海辺暮らしの日々を紡ぐ連載、池本さん編の4回目です。
2026.08.25

 ここまで宮古島で暮らす池本孝徳さんのライフスタイルについて紹介してきたが、ここからは番外編。池本さんが愛する伝統和船サバニの各部名称について解説する。沖縄本島の方言は「うちなーぐち」、宮古島は「みゃーくふつ」。サバニも同様にエリアごとに用語が違う。今回は、池本孝徳さんのサバニを元に、池間島での言い方をメインとし、伊良部島の佐良浜の言葉は文頭に「佐」を、本島と糸満の言葉は「糸」と区別し解説する。まずは船体編にて。

艤装する前のサバニ。それぞれの名称を、池間島、佐良浜、糸満の言い方で研究してみる

サバニ用語の方言とは

池本孝徳さんは常々「舵オンラインや月刊『Kazi』誌に掲載されるサバニは糸満サバニの用語なので、ほかの方言もあることを書いてよ」、と言っていた。なるほど。ということで、各地方ごとのサバニ用語の勉強会。池さんが調べた池間島の方言をメインに、伊良部島(いらぶじま)佐良浜の古老漁師の見解を加味して解説していく。

たうかぬーい(1人乗り)サバニの各部

1人(たうか)で乗る(ぬーい)、小型サバニを見てみよう。

[べーラー] 池間島:ちびのみ(尻の穴)、糸満:ゆーはかさー(淦排出穴)

[ガンネル] 池間島:つきゆ(原義不明)、糸満:くまうし(原義不明)

[船首、バウ] 池間島:まい(前)、佐良浜:うむてぃ(表)、糸満:ひーざき(舳先)

[船尾、スターン] 池間島:とぅむ(艫先)、糸満:とうむざき(原義不明)

[マスト] 池間島:はっさ(柱)

[船底中央] 池間島:ひつ(原義不明)、糸満:ますく(真底)

[船底前部] 池間島:さんかく(三角)、糸満:ひーんぐゎ(舳の子)

サバニをかんだん(スターン)から見る

参考文献の数々

池本さんが参考にした書籍。左から『奥武島のサバニ建造技術』(坂井英伸 著)、『潮を開く舟 サバニ』(安本千夏 著)、『沖縄の舟 サバニ』(白石勝彦 著)

サバニを傾けて船底を見せてくれた池本さん。実にフラットな船底である

「えーく」が「っざく」?

有名な「えーく(櫂)」は糸満言葉で、池間島では「っざく」「うざく」「いざく」などと言う。例えば「下」のことを宮古島では「すた」と言い、サバニのほ(帆)の下の帆桁を「すたじゃん」と発音するが、池間島では「したじゃん」になる。

そもそもサバニは池間・佐良浜では「スウニ」と呼ばれる。サバニの語源はさまざまあるが、「潮舟(シオブネ)」語源説を例にすると、宮古島では潮も塩も「スウ」なので信憑性は高い。「小船(サブネ)」、「サメを獲る舟(サバ+ブニ)」という説もある。佐良浜の89歳の古老漁師から教えてもらったサバニの言葉。今のところ、宮古島では彼よりもサバニに詳しい人はいないそうだ。サバニを通した、文化人類学的な学びの境地をぜひ!

(次回①-6に続く)

池本孝徳さん Takanori Ikemoto

20 代、宮古島でダイビングとヨットに明け暮れる。本土へ渡り、『ヨッティング』誌を経て、『Kazi』誌を発行する舵社で営業を務めて2013 年退社。宮古島へ戻り、海辺のスローライフを送る。大浦漁港のスロープにて。

(文・写真=中村剛司/舵オンライン編集部) 

本記事は月刊『Kazi』2026年2月号からの抜粋

全6記事

宮古島/池本孝徳さん COASTAL DAYS 海辺暮らしの日々①

若き頃に過ごした宮古島へUターンした池本孝徳さん。舵オンラインを運営する舵社などで営業を務めて2013 年退社。宮古島での暮らしを始めた。ベースの砂山ビーチ近くの一軒家ではマンゴーやパイナップルを育て、次女の碧(みどり)さんからプレゼントされた沖縄の伝統和船「サバニ」に乗り、休日は仲間と共同で所有するセーリングクルーザー〈うるま〉(ハイテック30モディファイ)で宮古群島沖を走る日々・・・。三線の拍子のようにゆっくりと流れる時間とは。

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