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サバニと歩む。宮古島で暮らす/宮古島(沖縄県)池本孝徳さん/海辺暮らしの日々 COASTAL DAYS①-1
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サバニと歩む。宮古島で暮らす/宮古島(沖縄県)池本孝徳さん/海辺暮らしの日々 COASTAL DAYS①-1

宮古島の西北、大浦湾から伝統和船「サバニ」を海に浮かべる。西のくうら(小浦)浜(くーらーぶー、とも)を目指す宮古島で暮らす池本孝徳さん。日がな一日、沖縄の伝統和船「サバニ」に乗り、宮古島本当から池間島などを帆走し、漕走する。それぞれが過ごす憧れの海辺暮らしの連載です。まずは、池本さんの暮らしを全6回でお届けします。まずはその1

目次
  1. 1 人乗りサバニと暮らす
  2. 荷川取移住の計画
  3. 池本孝徳さん Takanori Ikemoto

 宮古島で暮らす池本孝徳さん。日がな一日、沖縄の伝統和船「サバニ」に乗り、宮古島本島から池間島などを帆走し、漕走する。海辺で暮らす憧れの暮らしを紹介する連載「コースタルデイズ」。まずは、池本さんの暮らしを全6回でお届けします(第5回と6回は番外編。サバニの各部名称の地域差についてです)。

宮古島の西北、大浦湾から伝統和船「サバニ」を出す池本孝徳さん。西のくうら(小浦)浜(くーらーぶー、とも)を目指す
池本さんは出艇前に必ずサバニに泡盛をかけ清める。船首からマストと後ろへかけてゆく
艤装を終えてスロープへサバニを降ろす。砂袋のウエイトをマスト下に置いていよいよ出港だ

1 人乗りサバニと暮らす

私(筆者)が最も尊敬するセーラーのひとり、それが池本孝徳さん。海辺で暮らすライフスタイル連載を考えたとき、真っさきに浮かんだのが沖縄県の宮古島で暮らす池本さんだった。本記事では、いつもと同じく親しみを込めて「池さん」と書きます。池さんは舵オンラインを運営する舵社の元社員であり会社の先輩であったわけだがそれよりも前、私は舵社に入るずっと前から池さんのことを知っていた。江の島で一緒にヨットに乗っていた友人、池本 藍(あい)さん、碧(みどり)さん姉妹のお父さん、それが池さんだった。ヨットがうまくてスマートで博識。ヨットのことはなんでも池さんに聞いた。

そんな池さんが会社を早期リタイアして宮古島へ移住した。でも本人は「昔住んでいた宮古島へ帰ってきただけ」という。池さんの故郷は京都府の舞鶴市、由良川の河口。そう、北前船の船頭を多く輩出した船乗りの街だ。祖父も曽祖父も船乗りだった池さんは、ダイバーになって宮古島で青年期を過ごした。その後ヨット乗りとなり、都会で『ヨッティング』誌、『Kazi 』誌に携わるなかで、油壺や浦安でレースにのめり込んだ。そして58歳(当時)。早期退職してかつて暮らした宮古島へUターンしたのである。

このサバニは次女の碧さんからのプレゼント。池間島出身、故 新城(あらしろ)康弘さんの作品

荷川取移住の計画

池さんはなんと宮古島の荷川取(にかどり)の浜辺に土地を持つ予定で、いつかそこに家を建てて住むという話は、新橋の居酒屋でよく聞いていた。ただライフラインがない土地でプランは難航。現在は砂山ビーチの近くの素敵な別の一軒家に暮らしている。移住したばかりの池さんは、当時サメの監視員をしていて、仕事のあとに仲間とヨットで飲んでそのまま荷川取漁港の岸壁で寝てしまい、翌朝そのまま監視船に乗って仕事へ出るという感じで、私もずいぶんご一緒したがうらやましい暮らしだなと思った。現在、奥さま(ヨット乗り)も宮古島へやってきたので、そんなむちゃな毎日ではないようではある。そんな池さんが沖縄伝統の古式木造漁船、サバニを手に入れた。次女の碧さんからのプレゼントである。なんと親孝行なお嬢さんか。

碧さんは、父と何度か座間味島(ざまみじま)から那覇港を目指すサバニ帆漕(はんそう)レースに参戦していて、サバニに夢中なパパのために沖縄本島・名護(なご)で中古のサバニを見つけたのである。池間島出身で石垣島在住だった有名な船大工、故 新城(あらしろ)康弘さんの手によるこのサバニは1人乗り。池間島の方言で「たうかぬーい」という。1 人(たうか)で乗る(ぬーい)、ということだ。そんな池さんのサバニに乗せていただいた。

(次回①-2へ続く)

自作裁断した農業用ネットのオーニング。「ほ(セール)」は自宅に保管している

池本孝徳さん Takanori Ikemoto

20 代、宮古島でダイビングとヨットに明け暮れる。本土へ渡り、『ヨッティング』誌を経て、『Kazi』誌を発行する舵社で営業を務めて2013 年退社。宮古島へ戻り、海辺のスローライフを送る。大浦漁港のスロープにて。

(文・写真=中村剛司/舵オンライン編集部)

本記事は月刊『Kazi』2026年2月号からの抜粋

全6記事

宮古島/池本孝徳さん COASTAL DAYS 海辺暮らしの日々①

若き頃に過ごした宮古島へUターンした池本孝徳さん。舵オンラインを運営する舵社などで営業を務めて2013 年退社。宮古島での暮らしを始めた。ベースの砂山ビーチ近くの一軒家ではマンゴーやパイナップルを育て、次女の碧(みどり)さんからプレゼントされた沖縄の伝統和船「サバニ」に乗り、休日は仲間と共同で所有するセーリングクルーザー〈うるま〉(ハイテック30モディファイ)で宮古群島沖を走る日々・・・。三線の拍子のようにゆっくりと流れる時間とは。

ヨット・船舶用語辞典
月刊『Kazi』
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