第91回全日本学生ヨット選手権(以下、全日本インカレ)第2日は16日、兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバー沖で2レースを行い、前日470級とスナイプ級でトップに立った早稲田大学がこの日も危なげのない走りを見せ、両クラスで2位に大差を付けた。

第2日も南からの軽風が吹くコンディション。早稲田は470級、スナイプ級とも前日からの計4レースで少なくとも2艇が10位以内に入る抜群の安定感を継続した。470級は2位の日本大学に158.9点差、スナイプ級は2位日大との差がダブルスコアに近い79.3点となった。両クラスを合わせた総合でも、早稲田は2位の日大にダブルスコア以上の238.2点差を付け、独走態勢に入った(得点はいずれも速報に基づく)。

両クラスで圧倒的な強さを見せる早稲田に食い下がっているのが、昨年の覇者日大だ。大きく引き離されているとはいえ、470級、スナイプ級とも2位につけて、ディフェンディングチャンピオンの意地を見せている。昨年の日大は主将を務めた池田海人さんが強いリーダーシップで早稲田の連覇を止めて、14年ぶりの総合優勝を日大にもたらした。その池田さんの跡を継いでチームを率いるのが杉原 豪主将だ。

「思っているようにはやっぱり全然いかなくて。なんかいろいろ、余計なことばかり考えてしまっているなというのが、僕自身のレースに対する感想です」。今年の日大470チームは池田さんたち強力な4年生が抜け、昨年のスキッパーで残ったのは杉原さん1人。あとは全日本インカレ初出場の3年生スキッパーと1年生ペアが2番艇と3番艇という若いメンバーになった。これに対し、スナイプチームは昨年のレギュラースキッパーが2人残り、3番艇は3年生が舵を握るので、470級に比べると経験値のダウンは小さいと言える。

実際、スナイプ級は3位京都大学との差が56点だが、470級は3位同志社大学との差が0.1点差で、息が抜けない状況になっている。「僕がもう少しちゃんと安定して順位を取れていたら、もう少しいい位置にいられたのかなとは思います」。若手の470チームを率いる杉原主将は反省めいた言葉を口にした。全日本インカレは残り2日。「楽しくレースはできているのですが、もうちょっと上のほうで楽しくやりたいなという感じです」。首位早稲田との点差を詰めることをそう表現していた。

D旗掲揚を待つ学生たち
桟橋では各校の部員がレース艇を見送った
地元関西学院大学の応援団とチアリーダーが各校の出艇時にエールを送った

(レポート・写真=山﨑惠司)