SailGPイギリス大会／ヘルムスマンのコメント公開！　舵オンライン │ 船遊びの情報サイト

SailGPイギリス大会／ヘルムスマンのコメント公開！

2021.07.29

7月17～18日にイギリスのプリマスで開催された、フォイリングカタマランF50で行われる、時速100kmの世界最速サーキット「SailGP」。前大会、イタリア大会で優勝した我らが日本チームは、今回のシーズン2 第3戦、第4レースでトップを引くも、その後伸び悩み決勝レースには残念ながら届かなかった。

シーズン1で圧倒的な走りをみせ、ネイサン・アウタリッジ率いる日本チームと壮絶なバトルを繰り広げ、見事総合優勝を果たしたトム・スリングズビー率いるオーストラリアチームは、シーズン2に入ってから油圧トラブルをはじめ、さまざまなトラブルに悩まされ精彩を欠いていたが、今大会は見事復帰！シーズン2ではまさかの絶好調を見せるビリー・ベッソン率いるフランスチーム、36回アメリカズカップ、ルナロッサのスキッパーであったジミー・スピットヒル率いるアメリカチームとともに、決勝レースを戦った。

スリングズビーは、ベッソン、スピットヒルを興奮の展開で抑え、オーストラリア帝国復活を見せつけ、見事優勝、プリマス大会を制した。

（トップ写真＝優勝の歓喜に沸くオーストラリアチーム／photo by Bob Martin for SailGP）

Australia SailGP Team／オーストラリアチーム

photo by Bob Martin for SailGP

■クルーリスト

トム・スリングズビー：ヘルムスマン

カイル・ラングフォード：ウイングトリマー

ジェイソン・ウオーターハウス：フライトコントローラー

サム・ニュートン：グラインダー

キンリー・ファウラー：グラインダー

ニック・ハットン：グラインダー

ニーナ・カーティス：アスリート

エド・ポウイス：暫定アスリート

photo by Bob Martin for SailGP

決勝レースに進んだ3チーム。左から、オーストラリアチーム、フランスチーム、アメリカチーム

photo by Thomas Lovelock for SailGP

レース前、チェイスボートからの支援を受けるオーストラリアチーム。ショアクルーのチームワークによって、さまざまなトラブルに対応し続けた

◎ヘルムスマンたちのコメント！

photo by Ricardo Pinto for SailGP

艇上のトム・スリングスビー（右）

スリングズビーのコメント

「現在、シーズン2は3大会が開催されましたが、それぞれの大会で勝者が入れ替わり、まるでジェットコースターのようです。今回、私たちはトップから最下位まで落ち、そして再びトップへと返り咲きました。これからも予期せぬ展開が待っているでしょう。来年3月にサンフランシスコで開催されるグランドファイナルに向けて、ひたすら努力するだけです」

photo by Ricardo Pinto for SailGP

インスパイアに参加したユースセーラーと触れ合うジミー・スピットヒル（中央）

スピットヒルのコメント

「最終レースは、最後までレースができてよかったです。実はこの日、右舷ラダーに不具合が発生。修理の時間もなく、なんとか取り繕いながらセーリングしていました。過去2大会では日本チームとのクラッシュや浮遊物への衝突などのトラブルを考えると、チームにとっては良い結果だったと思います。この好調を維持したいと思います」

photo by Ricardo Pinto for SailGP

艇上のビリー・ベッソン（左）

ベッソンのコメント

「第1レースではスタートが悪かったことで、スタートがとても重要だと肝に命じていました。第5レースで良いスタートで2位となり、予選を通過することができました。決勝では優勝を目指しましたが、難しいレースとなりました」

photo by Jon Buckle for SailGP

今大会は6位に甘んじた日本チーム

ネイサン・アウタリッジのコメント

「プリマス大会はスタートする海面が狭く設定されたうえに、風がかなり不安定だったので、スタートがとても重要でした。今回オリンピックで参加できなかったコーチのジョン・グランフィールドに代わり、アメリカズカップで活躍した若手のヤコポ・パラッツが違った目線でチームを分析できたことは収穫です。次回大会から高橋レオとジョーがチームに戻るので、フルメンバーで臨みます。また、デンマークで軽風用のビッグウイング（高さ29m）が投入されれば、さらにエキサイティングなレースになるでしょう」

イギリス大会結果