鈴木晶友、IMOCA60で奮闘中! トランザット・カフェ・ロア

2025.11.10

今大会より「トランザット・カフェ・ロア(元トランザット・ジャック・ヴァーブル)」と名を改めた、大西洋横断レースに、鈴木晶友(まさとも)さん(40歳)がチャレンジしている。鈴木さんは「ミニトランザット2019」を2人目の日本人として完走し、2023年にはクラス40によるダブルハンドの世界一周レース「グローブ40」を完走し、世界一周を成し遂げた。

 

鈴木さんの新たな目標は、単独無寄港無補給世界一周レース「ヴァンデ・グローブ(以下、VG)」の完走だ。それに向けてこの夏から本格的に動き始めた鈴木さんは、VG2024-2025を完走したルイ・デュック(仏、42 歳)のIMOCA60〈FIVES GROUP - LANTANA ENVIRONMENT〉を購入することを視野に入れ、トランザット・カフェ・ロアに出場。以下は鈴木さんのスタート(10月26日)前のコメントだ。

「ヴァンデ・グローブ2028へ向けた第一戦が始まります。今回はルイ・デュックのチームで、コ・スキッパーとして参戦します。目標は確実な完走と、来年からの本格活動につながる成果を積むこと。初日は45ノット予報と厳しい展開になりそうですが、外洋セーリングの洗礼を楽しみます。フィニッシュは11月10日頃予定。SNSで状況をお届けしますので、ぜひ応援ください。行ってきます!」

 


レース前のトレーニングの様子。鈴木晶友(まさとも)さんとルイ・デュック(写真提供=鈴木晶友さん)


トランザット・カフェ・ロアのスタート前(写真提供=鈴木晶友さん)


ル・アーブルのレースビレッジで、選手に声援を送る観客
photo by Jean-Marie Liot / Alea


IMOCA60のスタートシーン。右から2艇目が鈴木さんの乗る〈FIVES GROUP - LANTANA ENVIRONMENT〉
photo by Jean-Louis Carli / Alea

 

10月中旬のKazi編集部によるインタビューで鈴木さんは、IMOCA60でのレース前のトレーニングを終え、「ルイとはフネの走らせ方が自分と似ていて、一緒に乗っていてストレスがありません。目標は無事に次のVGをフィニッシュすることで、そのためには一番いいフネだと感じています」と話した。

 

11月8日14時(日本時間)時点で、鈴木さんとデュックの〈FIVES GROUP - LANTANA ENVIRONMENT〉は18艇中14位と奮闘中。

 

IMOCA60〈FIVES GROUP - LANTANA ENVIRONMENT〉
●スキッパー/コスキッパー:ルイ・デュック(フランス、42 歳)/鈴木晶友(日本、40歳)
●設計:ファー・ヨットデザイン
●造船所:CDKテクノロジーズ(フランス ポート・ラ・フォレ)
●進水年:2006年
●鈴木さんのInstagramとFacebook
https://www.instagram.com/masasuzuki_skipper/
https://www.facebook.com/masatomo.suzuki/

トランザット・カフェ・ロア
●スタート:10月26日(日)
●エントリー:オーシャン50 10艇、クラス40 42艇、IMOCA60 18艇、ULTIM 4艇
●コース:フランス・ル・アーブル~マルティニーク島

 

(文=森口史奈/Kazi編集部 写真提供=鈴木晶友さん)

 



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