

月刊『Kazi』2025年12月号の表紙は40ノットの強風により落水やブーム破損などが発生した全日本ミドルボート選手権2024。手前は〈カボック〉(M.A.T.1070)
COVER PHOTO /  Junichi Hirai (BULKHEAD magazine JAPAN)
月刊『Kazi』2025年12月号の特集は、「実例に基づく安全対策考察」です。
酷暑を乗り越え、いよいよやってきたヨット・ボートの秋。心地よい気温と空気に包まれて、フネ遊びを満喫できるシーズンです。
しかし海上では突如、予期せぬトラブルが起こるもの。今回の特集では、そんな海難事故の対処法と、そこから得られた教訓を紹介いたします。
いざという時に生死を分かつ、数々の知見が詰め込まれた、セーラー&ボーター必読の内容です。
そのほか、大接戦となった国民スポーツ大会の様子を報じる第2特集や、国内各地から海外まで多くのヨットレースもご紹介!今月もヨット&ボートの魅力が詰め込まれた一冊になっております。
皆さま、ぜひご一読ください!

海難からの生還 10の約束|実例に基づく安全対策 考察
航海の準備とは何か。
デイクルージングにせよ、ロングクルージングにせよ、レースにせよ
根源的に考えたならば、それらは全て“安全に帰ってくる”ための準備といえる。
しかし、どんなに周到な安全対策をしたとしても、トラブルは想像を超えた角度から襲ってくる。
今回の特集では、そんな予測不能なトラブルを見事に乗り越え、海難から無事生還した10例を紹介する。
そこには、生きて帰るための貴重な知見が確かにあった。
■今回の特集では実際に起きた海難事故事例を紹介します

安全意識考察 2例の事故報告書に見る落水発生時の艇上のリアル 
〈テティス4〉(ベネトウ・ファースト40.7)/児玉萬平さん
JOSA(日本オーシャンセーラー協会)理事の児玉萬平さんが、事故当時にJSAF(日本セーリング連盟)に提出した事故報告書を拝見しました。
この貴重な事例の公開とともに、そのときの状況をお聞きします。外洋レースに長く参戦し、多くのトラブルに直面した児玉さんが考える安全への意識とは……。



海難事例紹介
①落水/②座礁/③ディスマスト/④火災/⑤航行不能/⑥キール損傷/⑦火傷/⑧沈没/⑨セール破損/⑩けが
実際に起きた10例の海難事故。いずれの事例も深刻な状況に陥りながら、当事者は生還を果たしています。海上で大きなトラブルに見舞われた時に、生死を分けるものは何か。事故の対処方法と貴重な教訓を紹介します。

死亡事例から学ぶ「平成25年 対馬沖回航落水事故報告および再発予防の考察」
テザー神話の崩壊……|落水事故をいま、振り返る
「落水したら助からない。しかし、テザーラインを装着しフネから離れなければ助かる」
多くのセーラー、ボーターが信じたこの神話が、もろくも崩れ去った死亡事故。
それは、2013年の日韓親善アリランレースに向かう回航時に発生しました。
海難事故からの生還者の話を聞く本特集ですが、再発防止の一助となることを願い、最後に痛ましい事例を考察します。

第2特集 凪の『国スポ』の笑いと涙いと涙 静かな決戦を鳥取が制す|SHIGA2025 79回国民スポーツ大会 セーリング競技
昨年、国民体育大会(国体)から名称が変わり、国民スポーツ大会(国スポ)となった「SHIGA 2025 国スポ」。
滋賀県・琵琶湖開催となった国スポ2大会目、湖の不安定な風を制したのは鳥取県でした。
凪の湖という特殊なコンディションの中、最後まであきらめずに、栄光をつかんだ選手たちの戦いぶりに迫ります!

セーリング文化の神髄を見る~未来の担い手たちへ~
世界屈指の名門ヨットクラブで開催される、ニューヨークヨットクラブ インビテーショナルカップ。
世界中の限られた名門ヨットクラブだけが招かれる、特別な国際キールボートレガッタです。
日本からは、ベテランと若手セーラーで結成された日本セーリング連盟チームが参戦。そのチャレンジの模様を、後藤浩紀さんによるレポートでお届けします!

30回目のヨットの祭典
ヨット業界と歩み続けるフローティング ヨットショー
春のボートショーと異なる、セールボートに限定した展示会。それが、毎年秋に開催されるヨコハマ フローティングヨットショー(以下FYS)です!
セーラーやヨットファンに支持され続けて、今年で30回目を迎えたFYSの今を見てみましょう。

ヨットクラブに宿る魂 
引き継がれる「ニッポンカップ」の意思
今年も葉山マリーナを舞台に大きく盛り上がった「ダイナースクラブ ニッポンカップ葉山シリーズ」。
「ニッポンカップ」は2004年まで葉山で開催された国際マッチレースでしたが、2015年に現在の形に変わり復活しました。
今回は、かつてのニッポンカップで活躍したプロセーラーの谷路(やじ)泰博さんが久しぶりに参加。
過去から今にまで通ずる、葉山マリーナヨットクラブ(HMYC)のイベント運営の妙を語っていただきました。

全国ヨット部名鑑「東京海洋大学ヨット部」
全国の大学、高校、中学、ジュニア、実業団のヨット部を紹介する本連載。
今月紹介するのは、江の島ヨットハーバーで活動する東京海洋大学ヨット部です!
日本で唯一の海洋系専門大学ならではヨット部事情をご紹介します♪

海ガール/上五島・奈良尾ヨットフェスタ後に中通島を巡る!
海ガール・矢口あやはさんによるヨット挑戦記。「第1回上五島・奈良尾ヨットフェスタ」に参加後、長崎県五島列島の上五島(かみごとう)に上陸したあやはさん。さっそく島あそびに出発しました♪
☆ニューモデル艇紹介は1艇です
ボート「ノードスター33+」
※ページ末にボートの解説動画へのリンクがあります!
月刊『Kazi』2025年12月号、ぜひご一読ください。
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(文=Kazi編集部)
●サイズ:297×210mm(A4判)
●ページ数:160ページ
●価格:1,390円
●発行:舵社
ノードスター33+の解説動画はコチラ↓