ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は枕崎港から、またしても島へ。下甑島へと入港してから、上甑島へと向かい、甑島を満喫した。さて、今回の寄港地は?
【これまでの内容】
下甑島の手打港は近づいてみるまでどこが港の出入り口なのかがわからず。やっとわかった小さな港へ入っていき、無事係留できた。港の北西側にはキレイな砂浜が広がっていて、すごく気持ちいい! ぼーっと過ごすにはもってこいだ。この港には1泊だけして、今度は上甑島へ。
南からぐるりと島を回って、ナポレオン岩を見て、甑大明神橋をくぐって、中甑港に入る。北側にある長い砂州、長目の浜も展望台から見られたし、やっぱり来てよかった!(もちろん、妄想だ)
さて、次はどこに行こう? ぱっと近くを見渡すと、まず目に入ってくるのが牛深(熊本県)だ。取材なんかで天草のほうに行くと、必ず聞く名前。なぜなら魚影が濃いことで有名だからだ(と聞いた)。でも近すぎやしないかい? と心の中で自分にツッコミが入る。
はて、ではと次に挙がったのが五島列島だ。やはり島好きとしては外せないよな。以前、本誌で執筆していた吉原浩之さんが漁師をしているのは、上五島・中通島だ。以前、その吉原さんの元をボートで訪れた方がいて、懐かしいレポートを引っ張り出してみた。あれ、2019年8月号に掲載したから、そんなに前じゃないや。
そのレポートを見るに、下五島は福江島の奥浦港に係留している。情報もあるし、いいかなぁ、ずっと行きたかったし。でも、ここ(上甑島)から五島に行っちゃうと、天草~長崎エリアをパスすることになりやしないかい?とまたしてもツッコミが。
うーん、と思ってざっくり長崎港周辺を見てみる。マリーナがたくさんあって、どれも聞いたことのある名前ばかりだから、入るのに不安はない。沖に浮かぶ軍艦島(端島)も海から見てみたいしな、こっち方面に行くのもアリだなぁ。
むしろ、有明海のほうへ入っていって、連載「ローカル釣り便り」の筆者の1人、楢原実規男さんに会いに行くってのもアリか。うわ、なんか候補地だらけで迷うな。これからは、迷うことが増えそう。
でも、やっぱりここは島好きとして、五島は外せないのじゃないだろうか。ここまで来たら行くっきゃないよね!とちょっと乱暴に決めてしまった。いや、でも本当に行きたかった島だから、とてつもなく楽しみだ。どんな景色が見られるかな♪ どんな人に出会えるかな♪
上甑島からまず福江島に入って、その後、中通島へ入る、完璧アイランドホッピングプラン!
写真をご提供いただいた金子雅則さん。2019年に神奈川県平塚市のホームポートから五島まで、愛艇の〈海産丸〉(ニッサン・サンフィッシャー700)で旅したツワモノだ。写真は下五島・福江島から上五島・中通島へ戻るときに、タイラバを落としたら15分で釣れたというマダイ
上五島・中通島、友住港近くにある頭ケ島天主堂とその前に広がる美しい浜を高台から見たところ、だそうだ。「五島はとにかく風光明媚(めいび)」とはボートで訪れた金子さんの言葉
日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット
(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、写真提供=金子雅則、イラスト=内山良治)
※当記事は月刊『BoatCLUB』2021年11月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。
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