ボートで日本一周㉕|今度は鹿児島県の島へ!奄美大島の隣の喜界島

2025.06.02

ボートで日本一周したい! けど実際には色々難しいので、妄想ですることになった当企画。前回は宮古島から一気に沖縄本島へと戻ってきた。さて、次は奄美諸島へと向かおう。

 

【これまでの内容】

どんなボートで、どんな航程で、日本一周しよう?

ボートで日本一周㉔|ついに戻ってきた沖縄本島!宮古島から175マイル!

 


久しぶりの宜野湾港マリーナ。なんか、向かいにでっかい建物できてるなー。あ、でもその裏の、昔よく買い物したユニオン(スーパー)はまだある。このへんは変わってないなぁ。なんて、懐かしみながら散策なんかしてみたり。

さて、次の寄港地はどこにしようかな♪与論島沖永良部島徳之島奄美大島は行きで寄ったから、今度は違うところに寄りたい。沖縄本島の北側に伊是名島伊平屋島があるけど、ちょっと近い。もう少し走りたい気分なんだよなー。

となると、奄美大島近くにある加計呂麻島与路島(よろじま)、請島(うけじま)あたりか。このあたりもキレイそうだなぁ。奄美大島と加計呂麻島との間の水路はすでに通ったけど、すごくキレイだったし。三つの島のどれもに連絡船が通っているから、港は問題なさそう。さて、どうしたものか……。

と悩んでいたら、またしてもお隣、姉妹誌『Kazi』編集部に、加計呂麻島の写真があった。おぉ、きれいだ。いいなぁ行きたいなぁ。と思って半分決めかけたけど、ニューペックを見ていたら気になる名前を見つけた。喜界島だ。

喜界島といえば、沖縄料理店などで見る黒糖焼酎のビンの文字が真っ先に浮かぶ。そういえば、コロナ禍で全然飲みに行けてないから、最近は見てないなぁ(雑誌掲載は2021年7月号)。今度酒屋で見かけたら買ってみよう。

酒瓶をよく見かけるからか、妙に気になる喜界島の文字。調べてみると、総面積56.94平方キロ、周囲48.6キロの島で、東経130度線が島を通っているらしい。ピンポイントだな。島の大半が隆起サンゴ礁でできていて、年間数ミリずつ隆起し続けてるのだとか。不思議な島だ。国内最大のゴマの産地でもあるらしい。ゴマって南で作られてたのか、全然知らなかった。島内には48もの神社があって、“神の島”とか“KKJ48(KKJはきかいじまじんじゃ)”とか、呼んでいるそうだ。

うん、決定。面白そうだし。港は小さいものも含めたらたくさんあるけど、ビジターが入れそうなのは東と西に一つずつ。西にある湾港は、鹿児島や奄美大島とを行き来するフェリーが入る港だ。空港がすぐ横にあり、港の周りもいろいろお店があってにぎわっていそう。湾の奥のほうならば、プレジャーボートを留められるスペースもある様子。

東の早町(そうまち)漁港は、S ガイドによると、「小型船の避泊に適している」とのこと。どちらも連絡先は喜界島漁協になっている。

いろいろ調べていると、泊地として係留しやすいのは早町漁港のようだ。にぎわっている町中に留めたいけど、留めていい場所は物揚げ場になっているので、時間帯や時期によっては微妙かも。ということで、念のため早町漁港にしようと思う。

島内の醸造所はぜひとも行かなくては。この地に導いてくれたんだし、味わって飲むこととしよう。あぁ楽しみだ♪

 

またしてもまっすぐ北東へ180マイル!楽しんで行こう♪

 

こちらが加計呂麻島の生間(いけんま)にある港の様子。ここはプレジャーボート歓迎なのだとか

 

黒糖焼酎「喜界島」。島に行ったら絶対に飲まなくちゃ

 

こちらは2025年4月にカメラマンがプライベートで行った喜界島の早町漁港の様子。美しすぎる!ちなみに、タイトルの写真も同じときに撮影したハワイビーチ(島の北側にある小さな入り江)

 

日本一周を想定するボート〈BC〉の主な仕様
●全長:8.2m ●全幅:2.7m ●搭載船外機:115馬力×2 ●燃料タンク:400L ●巡航速度:約20ノット

 

(文=茂木春菜/BoatCLUB編集部、写真=山岸重彦/舵社)

 

※当記事は月刊『BoatCLUB』2021年7月号に掲載していた「妄想全開! 机上で日本一周」の内容を再編集したものです。

 

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