日本の470級が、またしてもアジアを圧倒した。

愛知県蒲郡市 豊田自動織機 海陽ヨットハーバーで行われている第20回 アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)・セーリング競技(以下、アジア大会)。終盤戦に入った10月2日(金)は、最大20ノットほどの風が吹く中、前日の49erFX級に引き続き、470級(参加9艇)の磯崎哲也/関 友里恵(JPN22Racing)が金メダルを獲得した。

世界に誇れる実力を持つ日本の470級は、前回2022年のアジア大会(中国・杭州)で岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)が金メダルを獲得しており、これで男女混合種目となってからアジア大会2連覇を達成。さらに今回優勝したスキッパーの磯崎は、男女別種目であった2018年大会(インドネシア・ジャカルタ)で高柳 彬(日本経済大学)と組んで出場し、ここでも金メダルを獲得。日本470級はアジアにおいて確固たる位置を築いているといえる。

今大会でも磯崎/関は全10レースを全て3位以内でフィニッシュ。さらにうち5レースを1位でフィニッシュするという圧巻の走りを見せ、アジアの頂点にいることを改めて証明。最後は2人ともどこかほっとしたような表情でハーバーへ戻った。

第9レース、圧倒的な差をつけ、首位を独走状態の470級、磯崎/関。コンディションにかかわらず、終始危なげない走りで、アジアにその実力を見せつけた

また、本日で全レースを終えた女子29er級(参加4艇)の舩澤夏美/舩澤夏子(鳥取県セーリング連盟・米子東高校)が、銀メダルを獲得。大会前半まで首位をキープしてきたが、後半の強風コンディションになると香港チームに走り勝てず、惜しくも6点差で金とはならず。とはいえ、高校1年生という若き2人のこの好成績は、明日に残るユース種目の選手たちにもよい刺激となったに違いない。

女子29er級で見事銀メダルを獲得した双子の舩澤夏子、夏美姉妹(通称、夏夏[なつなつ]ペア)。写真一番左が姉でクルーの夏子、右が妹でスキッパーの夏美

大会最終日となる明日は計7種目が残るが、風はあまり吹かず、微風レースになる予報。最後に不安定なこの風をいかに使いこなせるかが、勝敗を分けるカギとなりそうだ。

10月2日(金)終了時点での日本チームの暫定成績は以下の通り。

アジア大会日本代表 暫定成績(10/2終了時点。470級、49er級、49erFX級、ILCA7級、ILCA6級、男女29er級は最終成績)

●シニア種目

・470級
磯崎哲也/関 友里恵/いそざき・てつや/せき・ゆりえ(JPN22Racing)
1位(参加9艇)

・49er級
嶋倉照晃/上園田心太浪/しまくら・てるあき/かみそのだ・しんたろう(ナブテスコ/メークス)
6位(参加6艇)

・49erFX級
田中美紗樹/永松瀬羅/たなか・みさき/ながまつ・せら(豊田自動織機)
1位(参加4艇)

・ILCA7級
黒田浩渡/くろだ・はると(ナブテスコ)
7位(参加18艇)

・ILCA6級
冨部柚三子/とんべ・ゆみこ(東京都セーリング連盟)
5位(参加13艇)

・男子iQフォイル級
池田健星/いけだ・けんせい(トヨタ自動車東日本)
5位(参加6艇)

・女子iQフォイル級
新嶋莉奈/にいじま・りな(エリエール)
3位(参加7艇)

●ユース種目

・420級
角森未岬/實松莉歩/つのもり・みさき/さねまつ・りほ(霞ヶ浦高校)
1位(参加6艇)

・男子29er級
後藤晴人/長堀 滉/ごとう・はると/ながほり・こう(中央区ユース)
5位(参加6艇)

・女子29er級
舩澤夏美/舩澤夏子/ふなざわ・なつみ/ふなざわ・なつこ(鳥取県セーリング連盟・米子東高校)
2位(参加4艇)

・男子ILCA4級
森 郁都/もり・いくと(関東学院六浦高校)
3位(参加11艇)

・女子ILCA4級
飯島來海/いいじま・くるみ(N高校)
7位(参加9艇)

・男子iQフォイル級
小園正虎/こぞの・まさと(カノアスポーツ)
2位(参加6艇)

・女子iQフォイル級
大島朱莉/おおしま・あかり(立命館守山高校)
2位(参加6艇)


アジア大会は明日で最終日。みんなで日本代表を応援しよう!

アジア大会の記事はKazi12月号(11月5日)に掲載予定です。
続いて大会フォトギャラリーもぜひ!

(文=有賀航平/Kazi編集部 写真=舵社)