【水路を航く】#68/オリーブの島で出合った3本の橋と迷路のような町 ~香川県小豆島・土庄港、土渕海峡~

夜明け前のまだ暗い中、何艘もの漁船が土渕海峡を航行し、出漁していった。土庄港の宿、旭屋の屋上から撮影

瀬戸内海に点在する島々の中で、最も面積の大きな淡路島に次いで2番目の広さをもつ小豆島は、神戸港や姫路港、宇野港などからフェリーが就航している。

中でも高松港と島の西にある土庄港間は一日に30便も運航されており、空路のない離島にあって、比較的行きやすい島だといえるだろう。

その、土庄港がある土庄町前島と小豆島本島の間には、世界一狭い土渕海峡がある。

海峡の上には歩いて渡れる「永代橋」「ふれとぴあ橋」「オリーブ大橋」という3本の橋が架かっており、横断した人は町役場で証明書を発行してもらうことができる(有料)。

オリーブの産地としても有名な小豆島。係留できる港が結構多いようなので、せっかくならぜひボートでこの温暖な楽園に赴いていただきたい。

小豆島最大の港、土庄港。高松(香川県)や岡山県の宇野港からのフェリーと高速船が就航している。観光客による利用も非常に多い
全長2.5キロ、一番狭いところはわずか9.93メートルの土渕海峡。フネの航行は禁止されていないが、水深が浅いので地元の人もほとんど通らないという。夜はライトアップされている
細い路地が迷路のようになっている土庄の町。西光寺の奥の院、誓願之塔(せいがんのとう)は少し高台に立っているため遠くからでもよく見える。ボランティアガイド協会による散策ガイドも随時行われている 
潮が引いたときにだけ現れる「エンジェルロード」は小豆島一の人気スポット。一番奥から大余島、中余島、弁天島
大切な人と手をつないで渡ると願いがかなうといわれており、撮影時も大勢の人が訪れていた

◆日本各地にある海峡や運河などを巡る、月刊『BoatCLUB』の人気連載「水路を航く」。 舵オンラインでは、過去に誌面で取り上げた水路の中から、印象的だったいくつかの水路を再掲する。
◆第68回は、『BoatCLUB』2024年9月号に掲載された、温暖な気候と美しい景色で観光地としても人気の高い小豆島の風景をお届けする。
(※本記事の取材は2024年の5月に実施しました。掲載内容は取材当時のものとなりますのでご注意ください)

(文・写真=舵社/山岸重彦)