東京2020 DAY5|男子470級の岡田/外薗が6位に

2021.07.29

東京2020オリンピック・セーリング競技5日目の今日も、10〜15kt程度の南風が吹いた江の島沖。全10種目のうち、49er FX級をのぞく9種目がレースを行った。レイデイの予定だった49er級も2レースを行い、各種目とも順調にレースを消化している。

 

男子470級の岡田奎樹/外薗潤平は、第3レース(今日の1レース目)で1上マーク16位から、回航するたびに順位を上げ、2下マークでは4位に。そのままフィニッシュし、ダウンウインドの強さを見せた。暫定で総合6位。

 


男子470級の岡田/外薗

 


男子470級の金メダル候補といえばこのチーム、マシュー・ベルチャー/ウィル・ライアン(オーストラリア)。ベルチャーはロンドン五輪で金メダル、リオ五輪はライアンとともに銀メダルを獲得

 

女子470級の吉田 愛/吉岡美帆は、第3レースで1上を4位で回航し、順調なレースに見えた。しかし、3下からフィニッシュまでの最終レグで、吉田/吉岡のスピンポールが風上艇のセールに接触。自主的に2回転することに決め、大きく順位を落とした。総合10位となっている。

 


女子470級の吉田/吉岡

 


世界選手権の覇者のみがゴールドの「470」をセールに貼ることができる。女子470級には、吉田/吉岡のほか、イギリス、ポーランド、オランダ、スペイン、フランスがワールドチャンピオンとして出場する

 

今日がオープニングシリーズ(予選)の最終日だった男女のRS:X級。女子の須長由季が、第10レース(今日の1レース目)で7位と健闘したが、続く第11、第12レースで14-17と沈み、総合12位でメダルレース進出はかなわなかった。しかし、須長は晴れやかな表情でミックスゾーン(取材エリア)に現れた。「お気に入りはやっぱり1上トップだった第4レースですね。(シリーズ全体を通して)箸にも棒にもかからないみたいな状況ではなくて、いい順位が取れたりダメなのもあったりで。本当に楽しかったです」と全12レースを振り返った。

 


総合12位で、2大会ぶり2度目の五輪を終えた須長

 

男子の富澤 慎は最後までシングルに手が届かず、総合16位で4度目の五輪を終えた。「もうちょっと前を走れるとオリンピックが始まるまでは確信していたのですが、始まってみると他の選手も素晴らしい走りで、前に食い込めず悔しいです」と話した。

 

男子RS:X級で金メダルにリーチをかけたのは、2019〜2021年の世界選手権を制しているキラン・バドルー(オランダ)。2位と19点差の33点でオープニングシリーズを終えた。メダルレースで失格にさえならなければ、10位(20点)でも2位との差が逆転しない。

 


青い矢印のヘアスタイルが目立つ、26歳のバドルー。「Avatar : The Last Airbenderというアニメに出てくるキャラクターを真似した。世界選手権は毎年あるけど、オリンピックは4年に一度で、金メダルはやはり特別。まだもらってないけどね(笑)。メダルレースも1位でフィニッシュしたい」と話した。

 

その他の種目の成績、明日の予告信号は記事末でご確認ください。

 

■男子470級 岡田奎樹/外薗潤平
外薗「(第3レースについて)ダウンウインドのスピード勝負で追いついて、よかったなあと思っています。今日は2レースとも1上のアップウインドで逆サイドに行ってしまって後ろのほうになって、第4レースではダウンウインドでも逆に行ってしまってシングル後半まで上げることができませんでした」

 

■49er級 高橋 稜/小泉維吹
小泉「今日は難しかったですね。風のあるところとないところの差が激しい上に見えづらくて、そこにハマることが多くてあまり良くなかったです。スタートは1回決まったんですけど、あまり良くないほうに行っちゃいました」
高橋「49er級にとっては結構ボートスピードが出る風で、風がないところに行っちゃうとスピードに7〜10ktくらい差が出るので、そこにハマると厳しかったです」

 

■女子470級 吉田 愛/吉岡美帆 
吉田「ケースになった場合に不利になる状況だったので、2回転(720°)しました。上下で、私たちのスピンポールが相手のセールに当たってしまって、回りました。(第4レースについて)スタートはしっかりラインを見て出られました。そのあと右展開したかったんですけど、風上に2艇いてずっと返せないで左展開になってしまって、そこから流れが悪くてリズムに乗れなくて抜かれてしまいました」

 

■男女混合ナクラ17級 飯束潮吹/畑山絵里
飯束「(今日の2レース目の第5レース、ポートスタートについて)めちゃくちゃ危なかったやつですね(笑)。狙ってやったんですけど、思ったよりうまくいかなくて、失敗でした。第6レースはぎりぎり我慢して上スタートして、ずっとキープできていたんですけど最後で右に振れちゃって、一気に順位を落としました」
畑山「ハードでした。出し切ったって感じです。明日しっかり休んで、また明後日から頑張ります」

 

■レーザー級 南里研二
「消極的になりすぎていいスタートができなくて、全体から1列下がった状態でレースしてしまった。スタートで出遅れた分、外側外側に行きすぎないようにした。明日は江の島海面の予定で、風をしっかり見てレースをしたい」

 

■レーザーラジアル級 土居愛実
「今日も安定して悪いという感じです。(調子が上がらない理由は)わからないです。実力が足りないのか、実力が発揮できていないのか。スタートは悪くないのですが、その後の展開がうまくいかないです。シフトを取り逃してしまったりで」

 

■フィン級 瀬川和正
「南の強風かつ波が悪くて、ダウンウインドもパンピングをちゃんとしないと伸びないし、変な角度で走っていると遅れていくし。2レース目は風が落ちて、右だけ入ってきたりして。1レース目はスタート後に逃げタックしたらまた目の前でタックされて、もったいなかった。2レースとも3周で、フルパンピングはしんどいですね。焦ってダウンウインドで波に乗せようとして、波やスピードがないところでもパンピングしてしまって。トータルでは抜いて抜かれてのトントン」

 

■男子RS:X級 富澤 慎
「今まで僕の活動を応援してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。自分の中では完璧な状態に仕上げてオリンピックに入れたので、この結果が実力だなと納得しています」

 

■女子RS:X級 須長由季
「(今日の1レース目の)第10レースは次につなげられたので、『次、頑張るぞ』と思っていたんですけど、第11レースはスタートでスピードが出せなくて、少し苦しいスタートになってしまった。普段の世界選手権では戦ってこれなかった、ワンランク上の選手たちとレースができてこの順位があるので、よくやったかなと思います」

 

DAY5 RESULTS(暫定)
■男子470級
 岡田奎樹/外薗潤平 総合6位/19艇(7-4-4-11
■女子470級
 吉田 愛/吉岡美帆 総合10位/21艇(6-7-11-15
■レーザー級
 南里研二 総合29位/35艇(27-30-33-19-25-16-24-29)
■レーザーラジアル級
 土居愛実 総合17位/44艇(16-9-10-23-11-28-15-16)
■49er級
 高橋 稜/小泉維吹 総合15位/19艇(17-11-13-11-15-11)
■フィン級
 瀬川和正 総合16位/19艇(18-16-17-12-15-16)
■男女混合ナクラ17級
 飯束潮吹/畑山絵里 総合15位/20艇(12-18-15-12-15-16)
■男子RS:X級
 富澤 慎 総合16位/25艇(10-21-11-16-DNF 26-14-17-11-11-16-11-11)
■女子RS:X級
 須長由季 総合12位/27艇(17-24-11-3-5-12-11-22-10-7-14-17)

 

DAY6 スタート予告信号(予定)
■男子470級 逗子 12:00
 出場:岡田奎樹/外薗潤平
■レーザーラジアル級 江の島 12:00
 出場:土居愛実
■49er級 鎌倉 12:00
 出場:高橋 稜/小泉維吹
■女子470級 逗子 12:10
 出場:吉田 愛/吉岡美帆
■レーザー級 江の島 14:30
 出場:南里研二
■49er FX級 鎌倉 14:45
 出場:山崎アンナ/髙野芹奈

 

●成績表
https://tokyo2020.sailing.org/results-centre/

●トラッキング(日本セーリング連盟 オリンピック応援サイト内)
https://www.jsaf.or.jp/tokyo2020/

●東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイト
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/

 

(レポート=森口史奈/Kazi編集部 写真=矢部洋一)

 


 


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