スーパーヨットカップ・パルマ／美しき巨大ヨットの競演　舵オンライン │ 船遊びの情報サイト

スーパーヨットカップ・パルマ／美しき巨大ヨットの競演

2021.06.27

これぞヨットレース！と呼ぶにふさわしい、美しくも巨大なスーパーヨットの祭典「スーパーヨットカップ・パルマ（The Super Yacht Cup Palma 2021）」が、マヨルカ島を舞台に開催された。

最大艇は、全長46mの〈Ganesha〉（ヴィッターズ・シップヤード）、〈Aquarius〉（ペリーニ・ナビ）、〈Scorpione of London〉（バルティックヨット）の3艇。美しきスプーンバウに迫力のスターンプレート、デッキはもちろんチーク張りと、古き良き往年のヨットシーンを思い出させるフォルムでありながら、カーボン製スパーと最先端ハルラインによって、最新の戦闘力をも秘めたスーパーヨットたちが競い合う、ビッグレースである。　

その歴史は実に25年。古くはカリブ海、小アンティル諸島のアンティグア島で行われたスーパーヨットカップ。現在の大会名は「スーパーヨットカップ・パルマ」。2006年に大会開催地をイタリア半島西方、マヨルカ島のパルマに移して以来、世界中のスーパーヨットが集結するイベントとして注目を集めている。

（トップ写真＝〈Aquarius〉）

コロナ禍による2020年大会は無念の中止となった。この悔しさをはねのけ、今年6月23～26日、スーパーヨットカップ・パルマの戦いが、マヨルカ島パルマ湾で繰り広げられた。今大会は“25th Anniversary”＝第25回記念大会であり、その注目度はさらに高まる。　

レースはマヨルカ島南岸のパルマ湾と、その周辺沿岸部。海上には複数のマークが設置され、大会運営が発表するコースを回るインショアレースと、マヨルカ島沿岸を走るセミロングレースで競われた。　

クラスAの優勝は〈Nilaya〉、クラスBの優勝は〈Ravenger〉。記念すべき25回大会を制し、イベントに花を添えた。

セーラーなら誰もが憧れるビッグボートシーン。多くのスーパーヨットが来年もパルマの地に集まることを期待する。