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【水路を航く】#6/日本三大清流のひとつ、長良川

2021.04.20

日本各地にある海峡や運河などを巡る、月刊『ボート倶楽部』の人気連載「水路を航く」。舵オンラインでは、過去に誌面で取り上げた水路の中から、印象的だったいくつかの水路を再掲する。
第6回は、『ボート倶楽部』2019年6月号に掲載された、長良川を取り上げる。
※本記事の取材は2019年4月に実施しました。

 


岐阜県郡上市と高山市にまたがる大日ヶ岳を源流とする長良川は、いくつもの支流と合流し、伊勢湾へと流れ込む。岐阜市の長良橋付近では、毎年5月から10月までの間、鵜飼いの和船が出ている。フネの舳先にかがり火が灯り、鵜匠が何羽もの鵜を操り、川にいるアユを捕まえる。河口部には治水と利水を目的とした長良川河口堰(ながらがわかこうぜき)が設けられているが、この大きな河口堰の西端は、プレジャーボートでの通航も可能となっている。

長良川には、天然のアユやサツキマスが生息し、本州最後の清流と呼ばれている。アユを獲る伝統漁法の鵜飼いを見られる「ぎふ長良川鵜飼」は、大雨による増水などを除き、5~10月の期間中は観覧船が毎日出航し、岐阜随一の観光名所となっている。

伊勢湾から長良川を遡上すると、巨大な人工物「長良川河口堰」が見えてくる。周辺の治水と利水の目的で造られた堰は可動式で、海から魚が遡上するための魚道も設けられている。
下流から見て左手、西端の堰はボートでの通航も可能だ。上流と下流で水位が違うため、堰内で水位を調節する閘門が設けられている。河口堰の設置は、自然保護の観点から賛否あるようだが、特徴的な建物がいくつも並ぶ姿は、近未来の風景に見えた。

 

(トップ写真説明)
長良川河口堰の長さは661メートル。堤の上を歩いて渡ることもできる。水滴をイメージして造られた支柱上部には、堰を動かすための機械や通信設備が入っている

 

日没直後の長良橋からの景色。鵜飼いを見にいく観光船が続々と出航していった。フネの発着場所は、長良川の本流から瀬で区切られた支流にある

 

何羽もの鵜を同時に操る鵜匠。鵜がアユを飲み込むと、手繰り寄せて吐き出させる。伝統技がさえわたる

 

 長良川河口堰の通行方法(下流から上流へ行く場合)

①堰の手前で連絡用のヒモを引っ張り、管制所からの指示を待つ。通航の合図が出たら前へ

②堰に進入し、ロープで壁面にボートを固定して待つ。後方(下流)の扉が閉ざされる

③前方(上流)から水が流れ込んでくる。ボートは固定しているので流されることはない

④水位が上流と同じになると、管制所からアナウンスが入り、前方(上流)に抜けていける

 

金華山の山頂に立つ岐阜城。天守閣のバックに満月が重なると、後光がさしているように見えた。「日本100名城」にも選ばれている

 

奈良、鎌倉と並ぶ日本三大大仏(諸説あり)を称する、正法寺の岐阜大仏。少し前傾し、穏やかな表情で見下ろす姿に心が和む

 

■CLUB KAITO
今回の案内役は、伊勢湾全域でボートフィッシングガイドをしている栗田竜男さん。釣りだけでなくチャーターボートも可能
TEL:090-8544-4820
http://www.ps-kaito.jp/

 

 (文・写真=舵社/山岸重彦) 

 

 ※本記事は、『BoatCLUB』2019年6月号に掲載された記事を一部抜粋したものです。最新刊およびバックナンバーもぜひご覧ください。なお、この記事の情報は、誌面掲載当時のものです。

 


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