矢口あやはさんと航く、奄美大島泊地紹介(3) 名瀬編

2021.06.13

海ガールの矢口あやはさんと航(ゆ)く、奄美大島の泊地情報をお届けする短期集中連載第3回は、奄美大島最大の港、名瀬(なぜ)港!

前回、奄美大島南端の古仁屋(こにや)港と、加計呂麻島の生間(いけんま)港をクルージングした取材班は、一気に車移動で奄美大島北西の名瀬港へ到着。ここはヨットで移動していなくてすみません(笑)。

静かでのどかな加計呂麻島からやってきた取材班に、都会的な名瀬がビッカビカにまぶしく見えます。その様相はまさに黄金郷、エルドラド! そんなエルドラドで、海ガールのあやはさんが見つけたものとは・・・?

※記事内にヘビ(ハブ)が多数登場します。苦手な方はご注意ください。 

 

 

奄美大島全体マップ。名瀬は北西、古仁屋は南端です

 

 

名瀬港 長浜岸壁/なぜこう ながはまがんぺき [奄美大島 北西部]

奄美大島最大の港、名瀬(なぜ)。奄美大島を訪れるセーラーは、まずは名瀬に入港し地元情報を得る。係留は、名瀬港北西部の長浜岸壁。外来艇はここに留めるのがベター。手前のヨットは地元艇。目印は写真左奥のホテルビッグマリン奄美 

 

 

名瀬港の係留地マップ

名瀬港東西防波堤の内側にある長浜岸壁。さらに防波堤で囲まれており、荒天時も比較的安心。北風の強風時は注意が必要。係留に際し、特に連絡を入れる必要はないとのこと。港湾の方の指示には従うこと 

©(一財)日本水路協会承認 第20190107号(航海用電子参考図ニューペック)

 

 

あやはさん(左)がまずアポをとったのは、名瀬港の案内人、セーラーの安田満久さん(右)。奄美大島にやってくる長距離セーラーの間で知らぬ者のいない有名人なのだ 

 

 

安田さんオススメ「ホテルビッグマリン奄美

長浜岸壁のランドマークであるホテルビッグマリン奄美。長浜に係留して、そのままここに宿泊するセーラーが多い

 

 

安田さんオススメ 「名瀬港湾センター

港からほど近い、港湾職員御用達の食堂。カレーやうどん、スパゲティ―などなんでもそろう。ガッツリ食べたい人のためのレストランだ。宿泊もできます。素泊まり1泊3,300円~

 

 

店頭にはなぜか不発弾が……(笑)

 

 

奄美定食1,200円。奄美の豚骨、エビフライ、刺身などなど盛りだくさんのダイナマイト級な定食! 

 

 

大熊漁港/おおくまぎょこう [奄美大島 北西部]

こちら、長浜岸壁の対岸にある大熊漁港は、名瀬ヨットクラブのホーム(泊地)。ここに留めるビジターセーラーもいるが、やはり長浜岸壁のほうが街に近くて便利かも 

 

 

名瀬ヨットクラブのみなさんと! 安田さんに紹介いただき、愉快なセーラーたちと楽しい時間を過ごしました 

 

 

安田さんのイチオシ 「奄美観光ハブセンター

「名瀬に来たら絶対に寄ったほうがいいよ」と安田さんのすすめでやってきたのはここ、奄美観光ハブセンター! え! ヘビ! とまどう取材班だが、生物が大好きなあやはさんは、前のめりにハブセンターへ直行。仕方がないのでお付き合いしました

〒894-0036 鹿児島県奄美市名瀬長浜町3-15
TEL: 0997-52-1505 

※以降、ヘビの写真があります。ヘビが苦手な方はご注意ください 

 

 

入館、即、目に着いたハブハットとハブヘッド。いきなりインパクト大。ハブじゃ~

 

 

ずらりと並ぶハブの標本。大小さまざま。ハブを飲み込んだハブもあり。レアです 

 

 

ハブの被害部位の割合。足首33.4%……まあ、そうでしょうね。手首31.6%ということは、意外と自分から手を出して咬まれる方もいるのか。頭2.8%って、もしや木の上からハブアタックもあるの? 

 

 

生体展示ももちろんあります。しかし「気温18~27度以外はほぼ動きません。今日は動かないかな」と学芸員さん。ほんとだ、全然動かねえ! 蛇拳!

 

 

センター内、地下1階にある奄美ハブ神社を詣でる。海ガールチーム、あやはさんの願い事は・・・。「この雨、なんとかなりませんかね?」 

 

 

有名なハブ対マングースの戦いは、動物愛護の関係で現在はやっていない。しかし、当時の映像を見ることができます! 「今や遅しと待ち受けんとするもの、これすなわち熱帯性動物、ジャコウネコ科、通称マングースと申します・・・」。昭和なナレーションに引き込まれます。

 

 

ハブを堪能し1階フロアに戻ると、ハブ酒のおもてなしを受けます。うまい! けど喉が熱くなる!「初ハブ酒・・・あれっ? 意外と飲みやすい!?」とあやはさん、一気飲み 

 

 

人気のてぬぐい「もしハブに咬まれたら」。最後の項目は「安静と激励して病院へ」。あやはさん、速攻自腹で購入。モデルはカッパだ 

 

 

ハブセンターに入館時から退館まで、ずーっと寝てた看板ネコさま

 

 

顔ハメ看板は、ハブになれるのかな? と思ったら、どうやら獲物側

 

 

突然ですが、名瀬グルメ紀行 「居酒屋 鳥しん

安田さんはもちろん、タクシードライバーさんも、ホテルマンも、会う人会う人必ず勧めてくる「居酒屋 鳥しん」。そこまで言われたら行くしかない! 奄美名物「鶏飯」も、もちろんあります 

〒894-0021 鹿児島県奄美市名瀬伊津部町12-6
TEL: 0997-53-6515 

 

 

「鶏造り3点盛り合わせ」1,650円

鶏肉に絶大なこだわりを見せる、奄美料理の郷土料理店。奄美の天然塩を使用した料理はどれも極上。とくに、オーダーからすぐに出る鶏造り3点盛り合わせは、黒糖焼酎にめちゃくちゃ合う。古仁屋(こにや)港で奄美大島でしか造ることが許されぬ黒糖焼酎の勉強をした取材班は、ここ鳥しんでその知識を再確認した(飲みすぎた) 

 

 

「鶏飯(けいはん)」1,100円

奄美大島のキングオブ郷土料理、鶏飯! あらゆる鶏飯店が乱立する奄美大島にあって、ここの鶏飯は別格とのうわさもあり。蒸した鶏肉、薬味をご飯に乗せ、アツアツの出汁をかけていただきます。うますぎる! 酒の締めにもぴったんこ 

 

 

突然ですが、奄美名物「鶏飯」図鑑!

居酒屋もホテルも専門店も、どこにいっても鶏飯ラッシュ♪

 

 

雨と強風に悩まされた奄美大島クルージング。大熊展望台から名瀬港を望む。すると、強風が雲を散らし晴れ間がちらり。今度は真夏に来たいなあ

 

 

突然ですが、奄美の土産を狙い撃ち!

こころなしかダジャレ度、高し。あやはさんは「みき」を1リットル購入! 

 

 

てっちゃんの店頭にて。こんなにも強烈な印象を残す、ハブ(笑)。名瀬に来てから蛇拳のポーズ、多めです


 

 

古仁屋(こにや)港にはじまり、加計呂麻(かけろま)島の生間(いけんま)、呑之浦(のみのうら)、瀬相(せそう)と港を巡り、対岸の油井(ゆい)や阿鉄(あてつ)へも入港。そして、旅の大団円は、奄美大島最大の港、ここ名瀬(なぜ)にて。

短期集中連載「矢口あやはさんと航く、奄美大島泊地紹介」。 思い出は、ゆく先々でいただいた鶏飯のあたたかさ、黒糖焼酎の心地よい風味。美しき入り江と郷土料理。でもやっぱり、心の奥底にほわっと灯るのは地元セーラーのホスピタリティー。

どこにいっても親切にしていただき、心温まるクルージングとなりました。あと、ハブの破壊力ね(笑)。

次回は楽しい動画を公開いたします♪

 

(文=Kazi編集部/中村剛司、写真=山岸重彦(舵社))

※月刊『Kazi』2021年3~5月号にも関連記事掲載。バックナンバーおよび電子版をぜひ 

 

 

矢口あやは

Kazi誌にて連載「矢口あやは、海ガールはじめました!」執筆中。6月14日、大阪生まれ。ライター、ときどきイラストレーター。旅行誌やカルチャー誌を中心に、グルメ、歴史、美容などのジャンルで活動。生物が好きで2014年に狩猟免許を取得。夢はヨットで世界一周。

ブログ: https://ayaha-yaguchi.amebaownd.com/

インスタグラム: https://www.instagram.com/ayaha614/

note : https://note.com/sakusaku_ok

 


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