200メートルから600メートルといった深い水深のエリアで魚を探す場合、低周波を使い、感度を調整して海底付近を捉えることになる。また、これだけ水深が深いと、海底付近に大きな魚(あるいはなにかの物体)がいても、画面には小さくしか映らない。そのあたりを頭に入れながら、魚探反応を読み解く必要がある。(『BoatCLUB』編集部)
●日時:2024年5月
●場所:東京湾
●使用魚探:フルノGP-1971F、フルノFCV-800
●状況:小野さんのもう一つの愛艇〈友恵丸III〉(辻堂化工エボシ150プロ改)で、東京湾の深場でアカムツをメインに釣りをしていた。この日釣れたのはドンコ(チゴダラ)とユメカサゴ、ムツそしてカラスザメ。後日行った再チャレンジで、無事にアカムツをゲットした。
海底を捉える方法
水深600メートルを超える釣り場では周波数は50キロヘルツで、感度は手動調整することで海底をキャッチした。魚探の水深表示とGPSチャートの等深線が示す水深とが一致している
※使用魚探はフルノGP-1971F
海底拡大機能を使う①
海底追尾拡大を併せて表示した魚探画面。海底追尾拡大では海底から5メートルの範囲を拡大表示できるので深場においても魚群反応の有無やわずかな海底傾斜や地形変化を把握しやすくなる
※使用魚探はフルノGP-1971F
海底拡大機能を使う②
ミドルチャープでの海底追尾拡大を併せて表示した魚探画面。海底追尾拡大表示機能を使うことで海底から5メートルの範囲内のノイズの中に単体魚らしき反応も確認することができる
※使用魚探はフルノFCV-800
(文・魚探画面=小野信昭)
小野信昭(おの・のぶあき)
フルノ・フィールドテスター。ダイワ・フィールドテスター。日本全国、海に面した都道府県すべての海に愛艇〈友恵丸〉(SKTパーフェクター13)を浮かべた経験を持つプロアングラー。古野電気が運営するFurunoStyleでも、さまざまな魚探反応の読み解き方を解説している
本記事は、月刊『BoatCLUB』2024年8月号掲載の「小野信昭のチャレンジフィッシング そんなの無理ナンダイッ!?」から抜粋したものです。
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