モロッコ現地時間の6月26日15時(UTC14時)にスタートした、クラス40のダブルハンド世界一周レース「GLOBE40(グローブ40)」。第1レグはモロッコ・タンジェからカーボベルデ諸島のサン・ビセンテ島までの約1,740マイルをかけた戦いでした。
フィニッシュ時の〈MILAI〉(クラス40、ハルナンバー101)
日本のチーム〈MILAI〉は、鈴木晶友さんと中川紘司さんの2人で第1レグに出場。第1レグは途中、マデイラ諸島とカナリア諸島を回航するコースで、〈MILAI〉は27日の時点で艇団のトップに出ると、そのまま後続を引き離します。現地時間7月3日15時24分(UTC16時24分)に、7日2時間24分20秒でトップフィニッシュ! 平均11.06ktで1,884マイルを走りました。
桟橋でシャンパンを開ける中川紘司さん(左)と、マサこと鈴木晶友さん
ビールで乾杯! しっかり体を休め、鈴木さんは2週間後の第2レグに備えます。中川さんは帰国し、次は第4レグに出場します
全8レグ、30,000マイルと長いレースですが、〈MILAI〉にとって幸先の良いスタートとなりました。以下、フィニッシュ後の2人のコメントです。
鈴木:
「全8レグの初戦を良い結果で終えることができ、これから続くレースへの良い感触を得ることができました。カーボベルデには約2週間の滞在となります。しっかりメンテナンスをして、全行程の中で最長7,725マイルとなる第2レグに備えたいと思います。引き続き応援どうぞよろしくお願いします」
中川:
「2年間の準備の成果を、第1レグトップフィニッシュという形で出せたことをとてもうれしく思います。一方でフランス艇(ハルナンバー61)が、スタート直後のトラブルから全レグをリタイアすることになったことをとても悲しく思っています。気持ちを切り替え、残り6艇でフランス・ロリアンまで安全にセーリングを続けたいと思います。第2レグ、第3レグは、アンドレアに襷(たすき)を渡し、私は一度東京に戻ります。引き続き、〈MILAI〉の応援よろしくお願いします!」
中川さんのコメントの通り、全7艇のうち1艇が、スタート時のバウスプリット破損によって全てのレグをリタイアすることになり、6艇でレースを続行します。第2レグはカーボベルデからインド洋のモーリシャスまで、約7,700マイル。7月17日にスタートする予定です。
7月4日13時(UTC11時)のトラッキング。現在4艇がカーボベルデを目指している
■GLOBE40
公式サイト:https://www.globe40.com/
トラッキング:https://www.globe40.com/en/map-tracker/
Facebook:https://www.facebook.com/globe40
■MILAI
公式サイト:https://milai-sailing.com/
Faceboook:https://www.facebook.com/milai.aroundtheworld
(文=Kazi編集部/森口史奈 写真=Isabelle Journiac)
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