チーム〈MILAI〉、世界一周への挑戦がスタート

2022.06.27

チーム〈MILAI〉が出場する、クラス40によるダブルハンド世界一周ヨットレース「GLOBE40(グローブ40)」が、モロッコのタンジェで現地時間26日15:00(日本時間23:00)にスタート。のべ3万マイルで8レグ、期間は9カ月に及ぶ長いレースが始まりました。このレースは今回が第1回大会で、寄港地はカーボベルデ、モーリシャス、オークランド、タヒチ、ウシュアイア、レシフェ、グレナダ、そしてロリアンへとフィニッシュします。

 


26日13:30のドックアウト前、チーム〈MILAI〉の鈴木晶友(左)、中川紘司

 

〈MILAI〉は鈴木晶友さんがスキッパーを務め、8レグ全てに乗ります。コスキッパーは4人いて、計5人で世界一周のたすきをつなぎます。第1レグのコスキッパーは中川紘司さん。コロナ禍で1年延期となりましたが、その期間を入念な準備にあてることができ、「マサの才能を最大限に引き出せる、いいチームになったと思います」とスタート直前に話しました。

 


〈MILAI〉の船体に書かれた自分の名前を指す、マサこと鈴木さん

 

鈴木さんは「他の6艇に比べてできる限り無駄を省いたので、〈MILAI〉の性能は非常にいいです。レースではありますが、他チームはライバルというよりも、一緒に世界を回る仲間という感覚で、レグを重ねるごとにより結束感が生まれるんじゃないかと思います。ついに始まりますね、楽しみです」とのこと。とうとう、幼い頃に抱いた「世界一周」という夢のスタートラインを切りました。

 


スタートを目前に控え、ルーティングを確認する〈MILAI〉の2人

 


モロッコ・タンジェでは初の大型国際レースイベント。モロッコチームも出場しており、多くの人が応援に来ていました

 

第1レグは7マイルのブイ回りコースの後、沖合へ。風速20ktオーバーのため全艇がメインセールを1ポイントリーフ(縮帆)し、〈MILAI〉はジブをJ2にしてスタート。安全第一に、外洋に出てからセールを大きくするプランで臨みました。カーボベルデまでの約1,800マイルを、7日程度でフィニッシュする予定です。

 


15:00のスタートの様子。まずはブイ回りのコースを走ったのち、外洋へ

 


タンジェの街並みをバックに走るレース艇

 


スタート早々、カナダチームと接触し、バウスプリットを破損してしまったフランスチームの〈THE GLOBE EN SOLIDAIRE〉

 


オランダ、カナダ、アメリカ、日本、フランス、モロッコから7チームが出場するGLOBE40

 


27日1時時点(日本時間8時)のトラッキング。〈MILAI〉がトップ

 

■GLOBE40
公式サイト:https://www.globe40.com/
トラッキング:https://www.globe40.com/en/map-tracker/
Facebook:https://www.facebook.com/globe40

■MILAI
公式サイト:https://milai-sailing.com/
Faceboook:https://www.facebook.com/milai.aroundtheworld

 

(文・写真=Kazi編集部/森口史奈)

 


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