第20回 アジア競技大会・セーリング競技(以下、アジア大会)が、愛知県蒲郡市の豊田自動織機 海陽ヨットハーバーにて行われている。このアジア最高峰の戦いは本日6日目。雨や無風の日が多く、予定レースが消化できていない本大会だが、大会6日目にしてようやく晴天に15ノットほどの風が吹き、各種目ごとに多くのレースが展開された。

49er級、49erFX級は本日早くも最終日。今大会初の金メダルを獲得したのは、49erFX級(参加4艇)の田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)だった。昨日(5レース終了時)までは1位タイの得点で2位に甘んじていた2人だが、最終日となる6日目を1-2-1-1と快走し、見事首位に浮上。今大会最初の金メダル獲得者となった。前回の2022年アジア競技大会(中国・杭州)では惜しくも金に一歩届かず、銀色のメダルを持ち帰ったペア。今大会でそのリベンジを果たし、メダルの色を金色に塗り替えた。なお、49er級(参加6艇)の嶋倉照晃/上園田心太浪(ナブテスコ/メークス)は第8レースでトップホーンを鳴らすなどの見せ場は作ったものの、惜しくも6位。悔しい結果で大会を終えた。

金メダルに輝いた49erFX級の田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)。強豪、香港チームとの激闘を制し、アジア大会における同クラスで初めての日本人金メダリストとなった(アジア大会で49erFX級が採用されたのは、2018年のインドネシア・ジャカルタ・パレンバン大会から)
第8レースにて、トップで風上マークに向かう49er級の嶋倉照晃/上園田心太浪(ナブテスコ/メークス・写真左)。このレースはトップフィニッシュを収めたものの、最終成績は6位。今後もロス五輪の国枠獲得に燃えるペアだ

470級、420級は本日も暫定トップを死守。そのうち明日が最終日の470級、磯崎哲也/関 友里恵(JPN22Racing)は、2位の韓国と4点差をつけて首位を走る。軽風域を得意とするペアだが、明日は最大18ノットほどまで風が吹き上がる予報で、引き続き目が離せない展開が続く。49erFX級に続き、明日以降も多くの日本人メダリストが誕生することに期待したい。

大会6日目にして、現在トップに位置する420級の角森未岬/實松莉歩(霞ヶ浦高校・写真左)。男子スキッパーの角森が2年、女子クルーの實松が3年生。写真は風下サイドから抜群のスタートを決めた際のシーン

本日終了時点での日本代表選手たちのリザルトは以下の通り。

アジア大会日本代表 暫定成績(10/1終了時点。49er級、49erFX級は最終成績)

●シニア種目

・470級
磯崎哲也/関 友里恵/いそざき・てつや/せき・ゆりえ(JPN22Racing)
1位(参加9艇)

・49er級
嶋倉照晃/上園田心太浪/しまくら・てるあき/かみそのだ・しんたろう(ナブテスコ/メークス)
6位(参加6艇)

・49erFX級
田中美紗樹/永松瀬羅/たなか・みさき/ながまつ・せら(豊田自動織機)
1位(参加4艇)

・ILCA7級
黒田浩渡/くろだ・はると(ナブテスコ)
6位(参加18艇)

・ILCA6級
冨部柚三子/とんべ・ゆみこ(東京都セーリング連盟)
5位(参加13艇)

・男子iQフォイル級
池田健星/いけだ・けんせい(トヨタ自動車東日本)
3位(参加6艇)

・女子iQフォイル級
新嶋莉奈/にいじま・りな(エリエール)
4位(参加7艇)

●ユース種目

・420級
角森未岬/實松莉歩/つのもり・みさき/さねまつ・りほ(霞ヶ浦高校)
1位(参加6艇)

・男子29er級
後藤晴人/長堀 滉/ごとう・はると/ながほり・こう(中央区ユース)
5位(参加6艇)

・女子29er級
舩澤夏美/舩澤夏子/ふなざわ・なつみ/ふなざわ・なつこ(鳥取県セーリング連盟・米子東高校)
2位(参加4艇)

・男子ILCA4級
森 郁都/もり・いくと(関東学院六浦高校)
3位(参加11艇)

・女子ILCA4級
飯島來海/いいじま・くるみ(N高校)
7位(参加9艇)

・男子iQフォイル級
小園正虎/こぞの・まさと(カノアスポーツ)
3位(参加6艇)

・女子iQフォイル級
大島朱莉/おおしま・あかり(立命館守山高校)
2位(参加6艇)


アジア大会の記事はKazi12月号(11月5日発売)に掲載予定です。

続いてDay6フォトギャラリーも公開予定。お楽しみに!

(文=有賀航平/Kazi編集部 写真=舵社)