【水路を航く】#70/東日本大震災の津波被害を乗り越え、あり続ける町のシンボル ~宮城県石巻市 北上川~

独特のフォルムが目を引くミュージアムの前を航行するのは、牡鹿半島の沖合に浮かぶ田代島、網地島(あじしま)と石巻を結ぶ定期船。航行時間は1時間弱程度
岩手県の山奥を源流とし、中央部を北から南へと流れ、宮城県石巻市で石巻湾に流れ込む北上川。
河口近くに広がる中州には、白いドーム状の屋根を持つ巨大な建造物が。
その正体は、宮城県出身の漫画家、石ノ森章太郎のミュージアム・石ノ森萬画館。
萬画館が立つ中州の島・中瀬がニューヨークのマンハッタン島に似ていることから、この一帯は通称「マンガッタン」と呼ばれている。名付け親はもちろん、石ノ森氏その人である。

マンガッタン全景を空撮。奥に見える海は石巻湾。萬画館対岸には地元の食材や土産品が買える、いしのまき元気いちばがあり、地元食材を使ったフードコートも併設されている

“猫の島”として知られる田代島とその先にある網地島へ行く定期船は1日4便、うち1便はカーフェリーなので、マイカーでも島を訪れることができる

朝焼けの空が鮮やかなオレンジ色に染まる中、石ノ森萬画館の屋根のシルエットが浮かび上がっていた

牡鹿半島の先にある金華山。沖では親潮と黒潮がぶつかり、三陸海岸に連なるリアス式海岸からミネラル豊富な水が流れ込む。多様な魚が水揚げされる世界三大漁場の一つ

北上川(追波川)沿いにある、落ちそうで落ちない巨石は釣石神社のご神体。受験の神様としても有名で、合格祈願に多くの参拝者が訪れる

牡鹿半島の自然環境やクジラについて学べる施設、ホエールタウンおしか。実際に使われていた大型捕鯨船〈第16利丸〉が陸上展示されている。捕鯨のために船首部分が高くなっていることを乗って体験できる
◆日本各地にある海峡や運河などを巡る、月刊『BoatCLUB』の人気連載「水路を航く」。 舵オンラインでは、過去に誌面で取り上げた水路の中から、印象的だったいくつかの水路を再掲する。
◆第70回は、『BoatCLUB』2024年11月号に掲載された、宮城県石巻市で海へと注ぐ北上川河口の風景をお届けする。
(※本記事の取材は2024年の8月に実施しました。掲載内容は取材当時のものとなりますのでご注意ください)
(文・写真=舵社/山岸重彦)




















