単独無寄港無補給世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ2020−2021」は、フランス時間の27日20時35分47秒（日本時間28日4時35分47秒）、〈APIVIA〉シャルリー・ダランがトップでフィニッシュした。所要時間は80日6時間15分47秒。ラインオナーの栄光はダランが手にしたが、まだ優勝が決まったわけではない。

初出場でトップフィニッシュを果たした〈APIVIA〉のスキッパー、シャルリー・ダラン。フィニッシュ時の様子
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フィニッシュ後、信号紅炎を手に天を仰ぐダラン
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トップでフィニッシュするダランを祝福する、レ・サーブル・ドロンヌの砂浜に描かれた絵
photo by Olivier Blanchet / Alea

続いて、フィニッシュしたのは、ルイ・バートン〈BUREAU VALLEE 2〉。記録は80日10時間25分12秒。

そして、これを追っていたのが、6時間の救済時間を持つボリス・ハーマン〈SEAEXPLORER - YACHT CLUB DE MONACO〉。しかし、27日の19:50ごろ（UTC：協定世界時）、フィニッシュラインまで残すところ90マイルの位置で、なんと衝撃の事件が発生した。順調にいけば逆転で優勝もあり得た中、漁船と衝突してしまい、スターボードタックのフォイルにダメージありと報告した。これで優勝を逃すことに……。

一方、10時間15分の救済時間を持つヤニック・ベスタベン〈MAÎTRE COQ IV〉は、UTC28日01:15時点で残り40マイルを切り、艇速は20kt超え。日本時間の14時50分47秒までにフィニッシュすれば、逆転優勝となる。

（文＝Kazi編集部／森口史奈）

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