東京五輪 49er FX級日本代表 山崎アンナ/髙野芹奈

2021.07.19

東京オリンピック・セーリング競技の日本代表選手紹介リレー、今日は女子スキフ種目の49er FX級、山崎アンナ/髙野芹奈(ノエビア・日本体育大学、トップ画像右上/ノエビア・関西大学、トップ画像右下)です。セーリング競技日本代表の最年少チームは、伸びしろしかありません。頑張れ"アンセナ"!

 


Women’s Skiff
49er FX級

山崎アンナ/髙野芹奈

 

「若い私たちは下から駆け上がるだけ。うまくなるしかない」

 

■トレーニング成果を実感

セーリング競技日本代表最年少の、21歳と23歳のチーム、山崎/髙野。49er FX級の代表選考でも、4チーム中最年少であった。唯一、他チームと違ったことは、髙野にはリオ五輪クルーとしての経験があること。年長の髙野が引っ張っているのかと思いきや、2人は対等の関係で非常に仲が良さそうだ。まずは自身がどんな選手か聞いた。
山崎「感覚的な部分で決めてしまうことが多く、フィーリング重視です」
髙野「スキッパーのディシジョン(決断)に合わせられるクルーだと思います。協調性があって、クルー素質があるというか」

では、お互いはどんな選手なのか。
山崎「髙野選手は何か課題ができたときに、素直に受け止められる。自分が負けたことの悔しさよりも、何をすべきかということをすぐに考えて、課題解決に向けて意地を張ることがないので、コツコツとレベルアップできる人ですね」
髙野「まず明るいし、負けたら悔しいなどと感情表現が豊かです。一緒に乗っていて楽しくて分かりやすい。2人乗りはやはりコミュニケーションが大事で、アンナがそうやって自分を表現してくれるのでありがたいです」

2019年12月に代表内定後、コロナ禍の中ではフィジカルとハンドリング強化に励んできた。
山崎「自粛期間中は、家でトレーナーとオンライントレーニングをしていました」
髙野「練習再開後は、国内で練習相手がいないから、マークと仲良しになるくらい基本の動作練習と、もう一段上のフィジカルトレーニングをして追い込んできました」

その厳しいトレーニングは、この春のヨーロッパ遠征で実りを実感したという。
山崎「コツコツやってきたハンドリングの部分は、他のチームよりも沈の回数が少ないことや、マークラウンディングの部分でよくなっていました」
髙野「クルーとして疲れにくく、パワーを瞬間的に出すこともできるようになって、海外の手足の長くて身長の高いクルーにも対抗できるようになったかなと思います」

 


オリンピックを意識し始めた時期について、山崎は小学生、髙野は高校1年生だという
photo by Yoichi Yabe

 

■楽しいと思えるレースをしたい

掲げた目標は、メダルレース出場と入賞だ。
山崎「課題を挙げるとしたら、スタート後の競り合う時間に抜け出せるか。あとは1上マークまでのストラテジーです。でも、ダウンウインドやハンドリングの部分が強みで、そこで抜かしていけますね」
髙野「軽風のボートスピードにも自信があるので、かなりアドバンテージがあると思います」

若いということも2人の強みだ。自分たちはもう、うまくなることしかできないと思っている。
山崎「世界のトップチームを見て、私たちは下から駆け上がっていくことしかないです。ハングリー精神というか、うまくなるしかないという気持ちです」

山崎にとっては初の、髙野にとっては2度目の五輪となる。
山崎「自国開催ということで、今まで応援してくれた家族や友達に見てもらえることが楽しみです」
髙野「私は、リオ五輪から自分がどれだけ成長できたかを成績で見るのが楽しみですね。リオ五輪ではなかなか思い描いた通りのレースをできなかったので、いかにレースの最中も楽しめるか、思い描いたことをできるか。楽しいと思えるレースをしたいです」

2人の明るく弾ける笑顔を、五輪でも見せてもらいたい。

 

【スキッパー】
山崎アンナ(やまざき・あんな)
●所属企業:ノエビア・日本体育大学  
●出身:神奈川県
●年齢:21歳
●身長/体重:163cm/63kg
●競技歴:14年
●経歴:横浜ジュニア➡青山学院高等部➡日本体育大学在学中
●五輪出場歴:初

 

【クルー】
髙野芹奈(たかの・せな) 
●所属企業:ノエビア・関西大学
●出身:大阪府
●年齢:23歳
●身長/体重:166cm/67kg
●競技歴:9年
●経歴:兵庫ジュニア➡関西大学第一高校➡関西大学在学中
●五輪出場歴:リオ

 

【応援メッセージ】
Kazi誌が企画した日本代表への応援メッセージの一部を掲載します。

・アンナちゃんお久しぶりです。OP時代の楽しかった思い出が時々よみがえります。オリンピック代表選手に選ばれたことを知ったとき、あの頃の夢が現実になったことに感銘を受けました。オリンピックセーラーという夢に向かって努力を続け、夢を掴み取った姿を本当に尊敬しています。このご時世のなかでの練習は大変だったと思いますが、オリンピックという素晴らしい舞台で力を発揮できるよう祈っています。大好きなトマトを食べて頑張ってください!陰ながら応援しています。(JPN2943/21歳)
・チームメンバーの髙野選手、インスパイアレースで活躍した山崎選手、他にない経験を力に、飛ぶような走りを期待しています!(Japan SailGP Team COO・早福和彦/ 55歳)

 

この記事は、現在発売中の『Kazi』8月号を再編集したものです。ぜひ本誌『Kazi』もお買い求めください。 

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(文=森口史奈/Kazi編集部 トップのレース写真=Jesús Renedo / Sailing Energy / World Sailing 選手顔写真=濱谷幸江/日本セーリング連盟)

 


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