東京オリンピックセーリング競技観戦ガイド②

2021.07.15

東京オリンピックのセーリング競技観戦ガイド②は、レースのフォーマットについて紹介します。

ディンギーレースに出たことのある方にとって、五輪のスタートシークエンスはちょっとなじみがないパターンです。でもこのほうが、スタートまであと何分か分かりやすいかも?

 


【Q】レースはどんなフォーマットでやるの?

【A】レースは予選のオープニングシリーズと決勝のメダルレースを実施します。オープニングシリーズのスタートは、6 分前になると本部船に、そのエリアで実施する種目を示すクラス旗が掲揚されます。5分前から1分ごとに数字旗でカウントダウンし、徐々にレース艇がスタートラインに並ぶ姿は壮観です!


左は49er FX級のスタート1分前、右は男女混合ナクラ17級の4分前の様子

 

[オープニングシリーズ]
全艇同時スタートでレースを行う。艇速が特に速い5種目(49er級、49er FX級、男女混合ナクラ17級、男女RS:X級)は4日間で12レース、それ以外の5種目は5日間で10レース、レース時間は種目により20 ~50分の設定。着順がそのまま得点となり、持ち点が少ない選手ほど上位となる。

[メダルレース]
オープニングシリーズの上位10艇のみで実施される、最終の決勝レース。すべて江の島海面で実施される。レース時間はオープニングシリーズより短く、20~25分の設定。得点が着順の倍となるため、1位は2点、10位は20点となり、大逆転のチャンスが生まれる!

 

【Q】どんなコースでレースをやるの?

【A】主にトラペゾイド(台形)コースと、上下(かみしも)コース(ソーセージコースともいう)を使用しますが、種目によって異なります。メダルレースは全種目とも上下コースで実施します。 


トラペゾイドコースにはインナーループとアウターループの2種類がある。イラストはインナーループの場合

 

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(文=森口史奈/Kazi編集部 写真=矢部洋一 イラスト=清水廣良)


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