江の島オリンピックウィークDay3|熱き大会の最終日はノーレースで閉幕

2025.05.26

神奈川県・江の島ヨットハーバーにて開催された「江の島オリンピックウィーク」最終日、朝から小雨がぱらつく中選手たちは風待ちを続けていたが、雨が止み青空が見え始めた11時、運営から全クラスノーレースが発表された。

レースの終了を表す「AP旗+A旗」が掲揚されると、戻りの回航を始める選手や艇の解装を始める選手、中には練習のために海へ出ていく選手などでハーバー内は騒々しさを増し、スロープは回航する艇でいっぱいになったが、1時間もたつと青空の静寂が訪れ、江の島ヨットハーバーに穏やかな時間が戻った。

表彰式は東京五輪のモニュメント前にて開催。各クラスごとに上位3位の艇への表彰が行われ、今大会のスポンサー企業であるスピックの代表取締役社長、芝田崇行さんからメダルと景品の授与が行われた。その後、全参加者を対象に景品抽選会が行われ、全8クラスにわたる多くのセーラーたちの間に歓声と笑顔が見られた。

最終日がノーレースとなったことで、23日からレースを行った470級を除き実質1日のみのレガッタとなったこの大会。全303艇/526人が参加した大規模の大会であっただけに、少し消化不良という選手も多くいたはずだが、ハイレベルなこのフリートを戦い抜いた選手たちは皆、それぞれの課題を見出したことだろう。

今大会をきっかけに、2028年開催予定のロス五輪への期待も高まるばかり。この熱く盛り上がった大会を機に、五輪を目指すセーラーが1人でも増えてほしいと願うばかりだ。

 

Lypo-C 江の島オリンピックウィーク2025

●大会サイト:https://www.jeow.org/
●リザルト:https://www.jeow.org/%E8%A4%87%E8%A3%BD-entry-lists
●実施種目:470級、49er級(エントリーなし)、49er FX級、ILCA7級、ILCA6級、29er級、スナイプ級、OP級、420級

 

以下、各クラスの最終上位成績とともに当日の写真をお届けします。

 

(レポート・写真=有賀航平/Kazi編集部)

 

上位成績(括弧内はカットレース)

●470級

1位 磯崎哲也/中川大河(JPN22レーシング/シエスタ)1-1-(2)1-1-1
2位 池田海人/末吉 源(日本大学)3-(4)-1-3-3-2
3位 大石駿水/福田桃奈(滋賀セーリングチーム)2-2-3-2-(7)-4

 

●49erFX級

1位 市橋愛生(まなせ)/後藤凛子(早稲田大学/青山学院大学)(2)-1-2-1
2位 田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)1-(2)-1-2
3位 松苗幸希(さき)/畑山絵里(所属なし)(3)-3-3-3

 

●ILCA7級

1位 大塚邦弘(逗葉フリート)(4)-2-1-1
2位 神谷空弥(豊田自動織機)1-(4)-2-2
3位 ロク・ヒンラク(HKSF)2-1-6-(UFD)

 

●ILCA6級

1位 藤野 隼(新湊セーリングチーム)1-(4)-1-1
2位 岩波将吾(江の島ヨットクラブジュニア)2-1-(4)-2
3位 柿元麻衣(豊田自動織機)(5)-3-2-4

 

●スナイプ級

1位 井嶋清芳/熊倉 優(湘南サニーサイドマリーナヨットクラブ)1-(10)-1
2位 白石潤一郎/須永笑顔(ノースセールジャパン/江の島ヨットクラブ)(33)-3-2
3位 吉田 愛/三浦帆香(ピアソンマリンジャパン/神奈川大学)(8)-7-3

 

●29er級

1位 金田惺吾/高橋耕馬(ちょっとヨットビーチクラブ)(NSC)-1-1-1
2位 岡田悠成/金井 稜(ちょっとヨットビーチクラブ)1-(2)-2-2
3位 宇留野遥斗/米沢ジア(ちょっとヨットビーチクラブ)2-(DNF)-3-3

 

●OP級

1位 加原賢人(江の島ヨットクラブジュニア)(1)-1-1
2位 池田 晟(じょう)(江の島ヨットクラブジュニア)3-2-(5)
3位 松永虎汰郎(中央区ヨット連盟ジュニアヨットクラブ)2-5-(9)

 

●420級

1位 大桃悠汰/小川琉惺(慶應義塾高等学校)1-3-(4)-2
2位 青山侑友(ゆう)/飯田泰雅(葉山セーリング協会)(6)-1-3-3
3位 嘉手川浬帆/三浦海珠(うみ)(葉山セーリング協会)(13)-6-1-4

 

 


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