
軽量の電動船外機を製造するフランスのメーカー、TEMOが、新モデル「TEMO 1000」を、1月15日から18日まで開催されたセントピーターズバーグのパワー&セールボートショーで展示した。2018年に登場し、その超軽量設計とパドルのような独創的なフォルムで注目を集めた「TEMO 450」の後継として開発されたモデルで、電動モーターながら3馬力相当というTEMO 450の2倍近い出力を備え、全長26フィートまでのセーリングボートやテンダーボートを対象とした補助推進用船外機として位置づけられている。
TEMO 1000は2025年の春に米国で初披露され、価格は3,499ドル。同年秋のニューポート・ボートショーでは「ベストニュープロダクト賞」を受賞し、会場に持ち込まれた在庫の全てが完売するなど高い評価を獲得した。
スリムなトランサムブラケットにより船尾の高さに応じて細かく設置位置の調整が可能で、ロング、ショートシャフトの使い分けを不要とした点も特徴のひとつ。またティラーハンドルは格納式で、使用しないときにはスマートに収納できる一方、ディンギーやテンダーボートにおいては即座に使用できるような設計となっている。実際にJ/70で行ったテスト走行では、2~3馬力クラスのガソリン船外機と同等以上の走行性能を示したという。バッテリーは着脱式で、気になる最大運転可能時間はフルパワーで約50分、実用域では1時間半程度の使用が可能だ。母船からテンダーボートで上陸する際や、ディンギー、カヤックにおける沿岸エリアのクルージング、26フィートまでのセーリングボートの推進機の補助として使うには十分だろう。電動、超軽量、コンパクトという特徴により実現する、静粛性や携行性、環境性能を高い次元で両立した電動補助推進機として、セーラーや各ディーラーへ広く普及することが期待されるモデルだ。

J/70に取り付けたTEMO1000。補助推進用の船外機として役立つ

こちらはTEMO 1000の妹分の位置づけにある、TEMO 450。出力はTEMO 1000の約半分で、重さはバッテリー込みで約5kgと超軽量。パドル型の形状が特徴だ

TEMO 1000
●モーター動力:1,100W(3馬力相当)
●バッテリー容量:940wh
●総重量:35ポンド(15.9kg)
●バッテリー重量:13ポンド(5.9kg)
●シャフト高さ:24インチ
●防水等級:IP67
●価格:3,499ドル
(問い合わせ)
TEMO
https://www.temo-usa.com/
(文=有賀航平/Kazi編集部、画像提供=TEMO)
