花のお江戸で川巡り 都心の運河で花を愛でる、とある春の日

2026.03.23

【水路を航く】#63/サクラ、のち、ツツジ あでやかな春の川、花たちの競演
 ~東京都江東区、江戸川区・旧中川、新中川~

とかく高層ビルのイメージが強い東京だが、そこには水運が重要な輸送手段だった江戸時代に造られた運河が数多く残っている。
水運の役目がほぼなくなった現在では、細い水路で水上オートバイやカヤック、小型ボートを楽しむ人をよく見かける。
徳川家康が開削した小名木川や、荒川と並行する中川沿いには整備された公園や遊歩道が数多くあり、都会の中で手軽に水辺を楽しめる場となっている。
寒さ和らぐ季節になると、川岸には桜をはじめ多種多様な花が咲き乱れ、あたたかな日差しを浴びながらその景色を楽しむ人たちでにぎわう。
鮮やかな色彩を愛でながら、春を感じる花の水路を巡った。

 

(トップ画像説明)
都営新宿線東大島駅すぐ、桜並木が続く旧中川沿いの大島小松川公園は土手が高く、桜の花びら越しに水辺を望むことができる。はかなくも美しい、春のひとときの特別な景色

 

◆日本各地にある海峡や運河などを巡る、月刊『BoatCLUB』の人気連載「水路を航く」。 舵オンラインでは、過去に誌面で取り上げた水路の中から、印象的だったいくつかの水路を再掲する。

◆第63回は、『BoatCLUB』2024年4月号に掲載された、都心を流れる水路の春景色をお届けする。
(※本記事の取材は2023年の4月に実施しました。掲載内容は取材当時のものとなりますのでご注意ください)


さまざまな花が植樹されている小松川公園内では、桜の淡いピンク色に加え、菜の花の黄色、チューリップの赤など、鮮やかな色彩が目の前に広がる

 

常に穏やかな水面で定評のある旧中川では、カヤック体験ツアーも開催されている。進水前、桜の下でパドルの使い方をレッスンする参加者の姿があった

 

ひときわ大きな桜の木の下で、小さな子どもたちが一列に並んで座っていた。満開の桜の花が屋根となり、彼らを見守っているかのようにも見えた

 

中川流域の洪水対策として昭和38(1963)年に完成した新中川。都の暫定係留場所がある南椿橋から春江橋の間はツツジが植樹され、その花は色鮮やか

 

小名木川の東端、旧中川との合流地点には旧中川・川の駅。桟橋やスロープがあり、水陸両用バスも発着する。近くの中川船番所資料館では、番所があった江戸時代当時の様子が再現されている

 

荒川と中川の水位調整に使われていた旧小松川閘門は1930 年建設。現在は小松川公園内に保存され、当時の様子を見学できる

 

(文・写真=山岸重彦/舵社) 

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