太平洋横断中の辛坊治郎さん/現在位置と出航後の迷走の理由

2021.04.17

ニュースキャスターとしてテレビやラジオで活躍する辛坊治郎さん(65歳)が、ほとんどの番組を降板してまで、かなえたい夢。それはヨットでの太平洋横断だ。

2013年の挑戦失敗から8年たった今年の4月9日、愛艇〈カオリンV〉(ハルベルグラッシー39)で再び太平洋に帆を揚げた。

前回の失敗を乗り越え、再挑戦に至った経緯は、以下の記事をご覧ください。
①漂流、救助から8年
②漂流中に決めた「もう一度」
③単独航海を決めた理由

 

4月9日の出航から1時間後、大阪湾を南下する辛坊さん。

 

■出航直後の迷走?

出航から1週間がたった4月16日の現在位置は、千葉県の東方約150km沖。

いよいよ日本近海を離れた太平洋の大海原に向かうが、東からの向かい風に苦しんでいるようだ。

以下は古野電気の辛坊さん応援ウェブサイトで随時後進されている。PC閲覧推奨。

 

出航後1週間の辛坊さんの航跡。大阪湾から出航して南下して、紀伊半島をかわして以降、すぐに東に向かわずに迷走しているような航跡を描いている。スタートからわずか2~3日目のことだ。事故なども心配されたが、その後のラジオ番組への衛星携帯電話での短時間出演や、サポートスタッフへの連絡をまとめると、以下のような状況がわかってきた。

紀伊半島の南端を通過して以降、折からの強風で疲労と緊張状態にあった辛坊さんは熟睡してまうことを恐れ、大型船との接近・衝突するリスクを避けるために予定よりも南下、本州から離れた。

強風は続いていたが、そこでジブとメインの2枚のセールを展開すると、細かいトラブルが多発。

あいかわらず荒れている海の上でなんとか対処できたが、その間に東からの向かい風と波が強まり、思うように東に進めない状態が続いた。

それが、紀伊半島の南東沖に描かれた、迷走とも見える航跡の理由だ。

この間、大きな波に翻弄された辛坊さんは激しい船酔いに見舞われ、食事も満足にできない状態が続いたが、3日目以降はなんとか東に進めるようになった。

スタート直後からトラブルに見舞われた辛坊さんの太平洋横断再チャレンジ。無事と成功を祈りたい。

 

(文・写真=Kazi編集部/中島 淳)

 

※より詳しい内容は、月刊『Kazi』2021年6月号(5月1日発売)に掲載予定です。ご興味のある方は、全国書店またはこちらからお求めいただけます

 


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●「4月9日、辛坊治郎、大阪から太平洋横断に出航!」記事はコチラ

●「出航から5日目/辛坊治郎さんの太平洋横断」記事はコチラ

●「辛坊治郎さんの現在位置がわかる!/古野電気のウェブサイト」記事はコチラ

 

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