異国情緒と潮の香りに包まれて 船と風が通る道を航く~横浜ベイエリアでリバークルーズ

2025.06.30

【水路を航く】#54/神奈川県・横浜ベイエリア 堀川・中村川編

その水辺には独特の心地よさが満ちている街、横浜。

港の周辺には、山下公園や大さん橋、中華街や横浜スタジアムなどの観光名所が多数あり、潮の香りを少し含んだ空気の中を散策すれば、異国情緒を存分に味わえる。

元町・中華街駅の横を流れる堀川は、途中で中村川とその名を変え、桜の名所である大岡川と合流する。

上空の大部分を高速道路で覆われたその川は、横浜の海から市街地へつながる“道”となり、一味違ったリバークルーズを楽しむことができるのだ。

 

(トップ画像説明)
横浜港から堀川を遡上する。南門シルクロード入り口にある前田橋を越えると中村川になる。川の上を走る首都高速狩場線のせいで、長いトンネルをくぐり抜けていくような気分

 

◆日本各地にある海峡や運河などを巡る、月刊『ボート倶楽部』の人気連載「水路を航く」。 舵オンラインでは、過去に誌面で取り上げた水路の中から、印象的だったいくつかの水路を再掲する。

◆第54回は、『ボート倶楽部』2023年7月号に掲載された、横浜ベイエリアの水路の風景をお届けする。
(※本記事の取材は2023年の4月に実施しました。掲載内容は取材当時のものとなりますのでご注意ください)

 

日没間際の山下公園。カップルや子どもたちが思い思いの時間を楽しんでいた。大さん橋に大型客船の〈飛鳥Ⅱ〉(左)と〈パシフィック・ワールド〉(右)が係留されていた

 

横浜港の象徴的存在である大さん橋 国際客船ターミナル。ウッドデッキ仕上げの屋上広場は24時間開放されており、市民憩いの場所となっている

 

1859年の横浜開港の際に造られた波止場は、現在は象の鼻パークという名で遊覧船の船着き場や公園として利用されている。プレジャーボートのビジターバースとしての利用も可能だ

 

ベイブリッジをくぐり抜けるノルウェーの帆船〈スターツロード・レムクル〉1914年建造の、現役で稼働する世界最古の大型帆船。2022年に初来日を果たした

 

世界最大規模を誇る横浜中華街。休日には大勢の人でにぎわう

 

夜を迎えた横浜中華街。海の安全を守る媽祖をまつる横浜媽祖廟がライトアップされる

 

(文・写真=舵社/山岸重彦) 

 



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