辛坊治郎さん奮闘中/太平洋の真ん中でひとりぼっち

2021.05.21

出航から42日で全航程の6割弱を走るも……

4月9日の大阪出航から42日が経った、太平洋横断中の辛坊治郎さんと愛艇〈カオリンV〉(ハルベルグ・ラッシー39)の5月21日夕方(日本時間)の位置は、本州の東方約5,000km。大阪から目的地のアメリカ・サンディエゴまでの総航海距離の約58%を走ったことになる。サンディエゴまでは直線距離で4,000kmを切った。

 

現在位置は古野電気の辛坊さん応援ウェブサイトで、ほぼリアルタイムで更新されている(PC閲覧推奨)。右端のフラッグはサンディエゴの位置。

 

フネが沈むのではないか、「死ぬかと思った」(辛坊さん)という嵐に遭った4月下旬の状況から一転、このところは風が弱い状況が続いている。

特に日本時間の5月16日から17日は、ほぼ無風。燃料系統や冷却水の補給、エンジンオイルの確認などを行ったという。

「60kt(31m/s)吹いたら困るけど、35~40ktなら(18~20m/s)無風よりずっとマシ」と辛坊さんは語っており、いくつもの修羅場を乗り越えて、強風への耐性がついてきていることを感じさせた。

 

翌18日からはようやく安定した風が吹き出して、19日には25~30kt(13~15m/s)と強まる。この日はステアリングホイールから手が離せない1日となり、レイジージャック(メインセールをスムーズに揚降するためのガイドロープ)が切れるなどのトラブルもあった。

 

YouTubeチャンネル『辛坊の旅』より。

 

5月21日午後(日本時間)のサポートスタッフとの衛星携帯電話による定期連絡でも、元気な声が聞かれた。

今後もしばらくは嵐にような状況はなさそうだが、会話の中で、最終的に辛坊さんをアメリカ大陸へと運んでくれるはずのカリフォルニア沖の高気圧についての会話もなされており、この冒険航海も、いよいよ後半戦に突入といったところだ。

 

(文・写真=Kazi編集部/中島 淳)

 

辛坊さん関連記事はこちら。

※辛坊さんの関連記事は、現在発売中の月刊『Kazi』2021年6月号にも掲載しています。ご興味のある方は、全国書店またはこちらからお求めいただけます。

 

辛坊治郎さんの太平洋横断チャレンジを応援しよう!
古野電気の特設ウェブサイト

https://www.furuno.com/special/jp/shinbo-challenge/

 


 

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