ボートの常識を覆す!まさに水上に浮かぶプライベートアイランド|サックスドール400GTC

2026.01.04

「新時代のプレミアムボート」を標榜し、2019年にフィンランドで創業したサックスドール(SAXDOR)。2025年までの累計生産数が2,000隻を突破したという事実を語るまでもなく、世界のプレジャーボートシーンのメインイベンターとして、瞬く間に注目の存在となった。日本ではアドカスタムヨット(広島県尾道市)がインポーター業務を行っており、270GTO、320GTC、320GTOなど、すでにたくさんのモデルが日本の海に浮かんでいる。

そのサックスドールのフラッグシップとして君臨するのが、今回紹介する400GTCだ。2025年夏、静穏な海面が広がる瀬戸内海での絶好のシートライアルを行う機会に恵まれた。

 

サックスドールの創業者のサカリ・マッティラは、アクアドールやXOボート、アクソパーといった有名ボートビルダーの立ち上げに深くかかわってきた人物。その豊富な経験を生かし、「コストパフォーマンスに優れたプレミアムボート」というコンセプトで生まれたのがサックスドールだ。SAXDORの名は、サカリ(Sakari)、アクソパー(Axopar)、XOボート(Xo boat)、アクアドール(Aquador)の名を組み合わせたものだと言われている。

 

400GTCの航走シーン。取材艇はマーキュリーV10 400馬力船外機の2基掛けで、最高速度は40ノットを超える。直立気味のステム、ロープロファイルな船体、船底はステップトハルを採用、といった部分は、サックスドールのアイデンティティーとも言えるものだ。320GTCと比べると、さすがに40フッターというサイズらしい余裕にあふれている。ハンドレールを舷側の内側に配置するなど、細部に至るまでデザインにも凝っている。

 

航走中の姿勢も非常に安定している。スポーティーな走りも、サックスドールな大きな特徴の一つ。操船していて楽しいボートだ。まるでエンブレムのように船首に格納されたアンカーにも注目。

 

後部から見たところ。パイロットハウスの後部のほぼ全面が、ガラス製のウインドーとドアから成っており、圧倒的な視界の良さを誇る。それはオープンボートさながら。

 

アフトコクピット。中央には大きなサンベッドが配置されている。背もたれを起こすと、ベンチシートとしても使えて便利だ。写真はパイロットハウス後部のウインドーとドア(左側)を全開にした状態だが、この開放感は圧巻というよりほかにない。

 

左右両側の舷側を外側に展開するというギミックも、サックスドールの大きな個性といえるところ。320GTCと比べても、その展開面積はさらに広がっていて、水上に浮かぶプライベートアイランドとでもいうべき空間が現れる。走るだけではない、ボートの新たな楽しみ方を教えてくれるものだ。

 

左舷側の後部には、シンクとバーベキューグリルを備えている(オプション)。ここで過ごす楽しいひとときを想像できるだろう。

 

取材艇はマーキュリーV10 400馬力船外機の2基掛け。バウスラスターも備えているので、ジョイスティックを使っての操船のほか、定点保持機能も使えるので、とても便利であった。

 

パイロットハウス内は、前方が操船スペース、後方がラウンジエリアとなっている。それにしても、この明るさと眺望。天井にはサンルーフも備えていて、ハウス内にいるとはとても思えない圧倒的な開放感にあふれている。これは唯一無二のものだといえるだろう。

 

右舷側に操船席、中央に助手席という配置。大型のディスプレーを3基備えるスペースがあり、視界も抜群によい。快適かつ安全なドライビングが楽しめるはずだ。

 

左舷側の後方にギャレーエリア。シンク、IHコンロ、冷蔵庫など、十分な設備が整っている。

 

ハウス後部の床面を開けると、大きなストレージスペースを備えている。大人が縦向きに寝られることができるスペースがあるので、クッションを敷いて、ここをクルーキャビンとして活用することも可能になっている。

 

40フッターというサイズのボートだけに、バウキャビンにも十分なスペースを備えている。外でワイワイ楽しむのに疲れたら、ここでゆっくりするのもいい。もちろん船中泊だって可能だ。

 

バウキャビンの入り口付近の右舷側には、トイレ&シャワールームを備えている。シンプルだが高級感にあふれるデザインだ。

 

ウオークアラウンド仕様の艇とは違い、左右に通路はない。船首エリアには、ハウス内の操船席脇のドアからアクセスする。

 

船首にはラウンジエリアが設けられている。中央のテーブルを囲むように、コの字形のソファが配置される。航走中も、このエリアには、ほとんどしぶきがかかるようなことはないのも、特筆すべきポイントだろう。舷側の内側に設けられたハンドレールにも注目。

 

船首のラウンジエリアには、ご覧のようなサンシェードを簡単に設置することが可能。船上のすべてのエリアが、快適に過ごすためのスペースとして活用できるように考え抜かれている。

 

40フィートいうサイズを誇るフラッグシップらしく、既存の270GTOや320GTC&GTOとはまた違う魅力にあふれている。船上で特別な時間を過ごすためのさまざまな工夫は、ボートの新しい楽しみ方を教えてくれるかのようだ。さすがサックスドールとうなずけるだけの完成度の高い一艇といえるだろう。

 

(文=舵社/安藤 健 写真=松本和久)

 


【SPEC】
●全長:12.40m
●全幅:3.55m
●喫水:1.05m
●燃料搭載量:1,000L
●清水搭載量:210L
●エンジン: マーキュリー V10-400(400BHP/299kW)×2、他
●価格:問い合わせ

(問い合わせ)
アドカスタムヨット
〒722-2102 広島県尾道市因島重井町474-3
TEL:0845-25-1188
https://adcustomyacht.com/

 

舵社公式YouTubeチャンネル「Kazi Movie」の解説動画もご覧ください!

 


 

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