レクサスの“DISCOVER”を象徴する自動操船カタマランヨット|ジャパンモビリティショーで発表

2025.11.01

10月30日に開幕した「ジャパンモビリティショー2025」(11月9日まで東京ビッグサイトで開催)。東京モーターショーからモビリティショーへと名称を変えた2023年以降は、車やバイクはもちろんのこと、あらゆる乗りものの未来を感じさせる展示があふれるイベントとして、連日多くのファンが会場に詰めかける。

舵オンライン編集部は、30日の一般公開に先駆けてプレスデーにお邪魔した。各社のブースには、まさに最先端を感じさせてくれるあれこれがずらりと並ぶなか、マリンレジャーを楽しんでいる方にとっては大注目の展示を発見した。

 

レクサス(LEXUS)のブースに、なんとカタマランヨットの模型があるではないか!  レクサスといえば自動車のみならず、LY650、LY680といった大型ラグジュアリーボートで海の世界にも進出しているが、いよいよ帆に風を受けて走るセールボートも手がけることになったのかと、大興奮してしまった。
photo by LEXUS

 



展示された模型をつぶさにちぇっくしてみた。まず居住空間を重視してか、カタマラン(双胴艇)のスタイルを採用している。マストは2本で、セールはウイングセール。後部から見た限り、船内のメインサロン、そしてフライブリッジは、かなりのゆとりにあふれた空間が広がっている。艇のサイズは、いわゆるスーパーヨット(全長24メートル以上)の範疇に入るだろうか。

 

チーフブランディングオフィサーのサイモン・ハンフリーズ氏がプレスブリーフィングで語った内容の中から、このカタマランヨットについての概要についての部分など、一部をピックアップして紹介しよう。

 


トヨタからセンチュリーに至るまで。それぞれ明確な想いがあります。センチュリーがトヨタの最高峰に立つことで、LEXUSは、“ラグジュアリーの中心”で、さらに自由に進化できるようになります。
そんなレクサスの想いは、“DISCOVER”。誰の真似もせず、自信にあふれること。冒険的で、革新的であること。
すべては、お客様の新しいラグジュアリーライフスタイルの発見につながるように。

レクサスは創業以来、プロダクトとライフスタイル体験を融合させてきたブランドです。36年の間で、あらゆることに挑戦できることを示しながらも、唯一無二のレクサスであり続けてきました。多様性に支えられてきたブランドです。

そして私たちが思い描いている未来のLEXUSは、クルマづくりだけに留まりません。
その先にある次なる舞台は、海と空です。言い換えれば、360度のモビリティです。移動が、陸上だけに縛られなくなる時が来るでしょう。
レクサスブランドの可能性は計りしれません。

プライバシーと冒険の両立を、海の上でも実現できたらどうでしょうか。
真のエスケープを実現する自動操船カタマラン。
さまざまな空間を、多様なモビリティがつなぎ合わせていく世界です。都市とそこに息づくブランドスペースが、多次元的な生活への扉となります。
photo by LEXUS

 


レクサスブースには、エアモビリティー「JOBY」も展示されていた。陸、空、そして海をつなぐ、ラグジュアリーの世界への新しい提案にレクサスの本気を見た気がする。
photo by LEXUS

 

今回のカタマランヨットは、あくまでもコンセプトをイメージしたものとのこと。しかしながら、レクサス(=トヨタ)が今後の展開の中でヨットを視野に入れていることは、われわれファンにとっては胸がふくらむばかりではないだろうか。
風を受けて走るセーリングヨットは、CO2削減という観点にも合致している。また、広いデッキやウイングセールであれば、そこに設置したソーラーパネルを使って発電し、それを動力として活用することも可能だろう。単にラグジュアリーばかりを追い求めるのではなく、これからの時代の乗り物に求められることがしっかりと映し出されている。

今回は詳細な発表がなかったのは残念だが、今後の展開には大いに期待したい。目が離せないプロジェクトだ。

 

(文・写真=舵オンライン編集部)

 

●ジャパンモビリティーショー2025
https://www.japan-mobility-show.com/
●レクサスの出展内容
https://lexus.jp/brand/jms2025/

 


 

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