みっちぃが今釣りたい魚/イトヨリを東京湾でねらう

2021.07.28

"みっちぃ"の愛称で親しまれる、石崎理絵(いしざき・みちえ)さんが、月刊『ボート倶楽部』7月号の特集内で"今釣りたい魚"としてイトヨリ(イトヨリダイ&ソコイトヨリ)をゲットすべく、東京湾でファミリーフィッシングに挑戦してきた。今回は、その一部をご紹介しよう。

 


みっちぃファミリーは、シティマリーナヴェラシス(神奈川県横須賀市)に、愛艇〈ミッチーマウス〉(コビア250WA)を保管するマイボートオーナーだ。でも、5月上旬のこの取材のときは、あいにくの船検切れで、シティマリーナヴェラシスの会員制マリンクラブのクラブ艇を使用しての実釣となった。

借りたのは、ヤマハYFR-27。途中寝てしまうであろう2歳の娘さんを、安心して寝かせられるようにと、キャビン付きのボートをリクエストしたからだ。

 

出港前から、やる気は十分! 前日から「何釣ろうか~?」「タイ!」などと、イメージトレーニングを自宅でしていたそうな。このときも釣れた魚を持っているポーズで「タイ釣れたよ!」

 

当日はいつもの実釣スタイル、みっちぃはタイラバで、旦那さんはエサ釣りでねらう。
みっちぃの東京湾で使うタイラバの重さは、だいたい90~120グラムを中心として、カラーバリエーションを取り揃えている。潮流が速かったり、2枚潮、3枚潮などに対応するために、水深にかかわらず、90グラム以下はほとんど使わないそうだ。
旦那さんが深場好きということもあり、比較的深場に行こうとする傾向があるそうだから、そうしたことからも重めのものをチョイスしているのかもしれない。

 

旦那さんのタックル(左)とみっちぃのタックル(右)。夫婦それぞれで好きな釣りを楽しめるのは、ボート釣りならでは

 

旦那さんのエサ釣りは、2本バリのアマダイ仕掛けをチョイス。アマダイ用の片テンビンに60~80号のオモリを連結させて。付けエサのオキアミは、アピール力の高い抱き合わせでハリを隠す。

操船は、基本的には旦那さんが担当することが多いため、アフトステーションのある右舷側に旦那さんが、左舷側にみっちぃが釣り座を構える。少しうねりがありつつも、凪に恵まれた実釣当日、まずは南下して金田湾を目指す。

 

水深40~50メートルラインをドテラで流すも、魚探に表示される船速は0ノット……。
あまり期待はできなさそうだが、まずは旦那さんが仕掛けを落とす。ポイントに着いたものの、怖がる娘さんを抱いたみっちぃは、しばし見学。

 

出港してからタックル準備中も、ずっと抱っこしたまま作業を行うみっちぃ。でも、2人とも楽しそうだ。もう少し娘さんがボートに慣れてきたら、もっとやりたいことがいろいろあるそうで、少しずつファミリーボーティングを楽しむ日々だ

 

すぐにアタリが届き、釣れ上がったのはマハタ。ここで、魚を見たみっちぃにスイッチが入る。なんとか娘さんを座らせることに成功し、タイラバを落とし始めた。

 

この日のファーストフィッシュとなったマハタ。小さいが、イケスに入れても浮いてしまうため、そのままキープ

 

魚を見てやる気マックスになったみっちぃも、娘さんを座らせてタイラバを落とす

 

90グラムのタイラバで巻き巻きしているみっちぃを横目に、またしても旦那さんにアタリが。なかなかのヒキで上がってきたのは、ビッグサイズのアジだった。大興奮の大人2人には我関せず、おやつを食べ終わった娘さんは遊んでアピール。

 

40センチくらいあるアジが2連続で上がってきた! 大興奮の大人たち

 

1人冷静な娘さんも一緒に記念撮影! 最近、みっちぃはカメラにもハマっていて、撮影の腕前はプロ級なのだ

 

娘さんの遊んでアピールに、前回楽しんでいたというシャボン玉を渡すと楽しそうに遊んでいたものの、すぐに飽きてしまう

 

「じゃあお母さんと釣りする?」と聞いたら、「うんっ!」と力強い返事。その思いに応えるべく、みっちぃはタイラバのフックにオキアミを付けてみることを思いつく。「初めてなんですけどね、アタリ増えないかな~? 効果ないかな~?」と言いながらも、娘さんの小さな手を握って、一緒にリールハンドルをくるくるくる~。

 

楽しそうに巻き巻きする娘さんと、それをうれしそうに見つめるみっちぃが印象的。みっちぃの思惑通り、順調に釣り好きに育っている様子だ

 

期待したアタリはなく、30分後、またしても旦那さんがギガアジを釣り上げる。「なんでタイラバには当たらないの~!?」と悔しそうなみっちぃ。

 

釣り開始から1時間半で、娘さんが寝たため、キャビンの中のシートに寝かせて、大人の時間スタート! このシート、「サイズもちょうどぴったりだし、ドア越しに様子を伺えるのもいい!」と大絶賛 

 

「よーし!母ちゃん釣ったるで~♪」と気合十分に、少し深い水深60メートルくらいを探るものの、潮が全然流れてなくて、いつもなら軽く感じる90グラムでも重く感じるみっちぃ。さらに、うねりで船酔いとの戦いも厳しいものに……。

ということで、大きく移動! うねりが届かない場所で、以前みっちぃがタイラバでソコイトヨリを釣ったという千葉側の浮島へ。

午後から天気が崩れる予定のため、なんとかその前には結果を出したいみっちぃ。移動後、水深90メートルに落とすも、エサ釣り仕掛けが絡まるような潮に苦戦。
そんな中、またしても旦那さんにアタリが。釣れ上がったのはレンコダイ(キダイ)のダブル。

 

釣れ上がるレンコダイは、この小さいサイズ。途中、トラギスなども交じり、それを見たみっちぃはタイラバに小さなアタリがあっても、「たぶんレンコダイかトラギスあたりかなぁ」と残念な様子

 

その後もレンコダイが続くので、エサをオキアミからサバの切り身にチェンジした30分後、大きなアタリが!
ぐんぐん引いてるサオを見て、みっちぃがタモをスタンバイ。釣れ上がってきたのは、なんと本命のイトヨリだった。「あれ、これイトヨリちゃうん!」と言いながらネットインし、船上へ上げてみると、「あ、おなか黄色い! これソコイトヨリや!! 何年ぶりだろ、見たの。すっごいキレイ!」

 

エサチェンジが功を奏したのか、見られた本命の顔に船上は歓喜に包まれた

 

待望の本命の出現に、みっちぃが「次こそ私が!」と張り切るものの、30分後に旦那さんがエサをイカに変えて、ソコイトヨリを追釣する。「なんでタイラバ無視するのー!」みっちぃの叫びもむなしく、潮止まりのタイミングのため、マリーナ前に戻ることに。

今度は水深45メートルと浅場を流す。ホウボウなどの実績ポイントだ。このタイミングで小雨が降ってきた。昼寝から覚めた娘さんの面倒を旦那さんが引き受けキャビン内で応援。外ではみっちぃが1人、操船しながらタイラバを落とし続ける。
「最後まで諦めへん!」と頑張っていたが、30分後、我慢できなくなった娘さんが抱きついてきて釣り終了となった。

 

小雨が降るなか、ひさしを利用して最後まで諦めず釣り続けるみっちぃ。本命じゃなくても、なんとか魚をゲットしたいと最後までねばるも、待望のアタリは出なかった

 

「いやぁ、ここまでエサにしか反応しない釣りは久々。悔しいを通り越して悲しい……」と感想をもらしつつも、全体で考えれば本命は無事ゲットということで、めでたしめでたし。

 

最後に、家族全員で本命ゲットの記念撮影。結果としては、2尾も本命が釣れてよかったのだが、悔しい気持ちのみっちぃは、リベンジを誓い、この1週間後には、ボートを出して、見事タイラバでも釣果を収めた

 

帰宅後は、数日寝かせてから、皮目をいかすために湯引きで刺し身に、天ぷらにして天丼に、アラは潮汁にと、いろいろな料理に変身させたとのこと。

 

料理上手なみっちぃが作った料理たち。盛り付けが美しい! 魚はもりもり食べたそうだけど、野菜も食べてほしいというみっちぃの願いは娘さんにはあまり届かなかった様子

 

『ボート倶楽部』7月号では、この実釣の様子を、みっちぃ本人の執筆により掲載。もっと詳しい情報が見られる。また、みっちぃのオフィシャルブログ「一釣懸命やってんねん。」も必見!

 

(文・写真=BoatCLUB編集部/茂木春菜)

 

※本記事は『ボート倶楽部』2021年7月号より抜粋。バックナンバー電子版最新刊も、ぜひご覧ください。

 


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