【短期集中連載】マリンの仕事②|頼れる商品知識と品揃え|マリンショップ

2024.02.10

ヨットやボートに関わる仕事=マリン業界の仕事の種類は、実に多岐にわたります。

2024年『Kazi』1月号の特集「海で働く」では、そんな業界の中からいくつかの職種を紹介しました。

その内容を再編し、舵オンラインで公開します!

マリン業界が秘める無限の可能性と、そこで働く人たちの志をぜひご覧ください。

 


マリンの仕事その②|ショップ
ブルーオーシャン横浜

 

在庫点数1万点以上を誇る、ブルーオーシャン横浜の倉庫。7割は海外から独自で買い付けた品で、ここだけでしか手に入らないものも多い

 

日本最大級の品ぞろえでセーラーを支える

横浜ベイサイドマリーナに店舗を持つブルーオーシャン横浜。「マリンサービス児嶋」という名で長年親しまれてきたが、昨年4月から新会社として新たなスタートを切った。

ヨットやボートに興味がある人なら、1度はお世話になったことがあるこのショップ。在庫点数は1万点以上、そのうち7割は海外メーカーから直接買い付けた日本でここだけの商品となっており、エンドユーザーへの小売り以上に、BtoBの業販の割合も高い。

 

 




 

そんな大規模ショップを仕切る水谷 充社長に、この仕事の魅力やご苦労についてうかがってみると、ご自身にとっては「趣味が仕事になったようなもので・・・」とのお答え。

大学時代は外洋学連でJ/24に夢中になり、その後もヨットが縁でマリンサービス児嶋の児嶋正仁社長と出会い入社したという経緯もあって、ヨットに関する知識と愛情でこの仕事を続けてきたという。2010年には原因不明の火事で倉庫が全焼するというトラブルに見舞われたが、昼は焼け跡の片付け、夜は発注作業と働き詰めて難局を乗り切ったのだとか。

 

倉庫では、オンラインショップで購入された商品や業者さん向けの発送作業が行われている。注文があれば、ワイヤの加工なども倉庫で行う

 

 

店舗では、係留ロープや船底塗装用の塗料、劣化しにくいPVC製のフェンダーなどが人気。スタッフの南波雅和さんはお客さまの要望に合わせて、ロープにアイを作るといった加工もお手の物だ

 

 

現在の社員は25人。水谷社長のようにヨット部出身で根っからのヨット好き! な社員が多いかと思いきや、家が近いから・・・といった動機で入社した人がほとんどだという。店舗に勤務しているベテラン社員の南波雅和さんも、入社当時はマリン業界には全くなじみがなかったのだが、カタログを読み込んだり、業者さんやお客さまとの会話から徐々に知識を得たという。入社23年となった今では、古い部品にも精通している生き字引的な存在として信頼されるまでになった。

 

20代の若手社員は3人。船に関する知識がない状態で入社する人も多いため、月に1回勉強会をしている。お客さまからの問い合わせや要望にも的確に応えられる経験豊富な社員はいるが、まずは若手社員が電話に出たらできるだけ自分で対応してみる。そうやってコツコツ仕事を重ねるうちに、少しでも海や船に興味を持ってもらえれば長く続けられるのでは、と水谷社長は考えている。

 

この仕事に欠かせない要素は? との問いに、「チームワークと思いやり」と答えた水谷社長。

自分たちで問題を見つけ情報を共有する、全体がどうしたらうまくいくのかを考える、そのような意識で店舗と倉庫、若手とベテランが協力しあい、日本最大級のマリンショップは成り立っている。そして、そんなショップの皆さんの思いやりに、全国のプレジャーボートユーザーが支えられて海の休日を楽しんでいるわけだ。

 

大学時代は外洋学連でJ/24に夢中に。その後、乗せてもらっていた艇のオーナーさんから紹介された縁で、2004年29歳でマリンサービス児嶋へ入社。2022年11月に新会社ブルーオーシャン横浜を設立し、代表取締役社長に就任

 

 

大学時代はグラフィックデザインを学び、飲食店勤務を経て知識ゼロの状態から入社し3年目。お客さまとのやり取りからも知識を得ながら、毎日が発見の日々だという。「マストに取り付ける備品を一式そろえて」と注文が入ったときはプチパニックに。先輩から教わりつつワイヤの加工なども行う。水谷社長からは「学生時代の経験を生かしてカタログ制作もやってほしい」と期待の声も

 

 

膨大な数の中から的確に商品をピックアップし発送する作業には、チームワークが必須。お客さまやスタッフ同士の思いやりも重要だという。コツコツ真面目な気質とコミュ力があり、マリンへの興味を持てる人なら長く続けられそう

 

 

(問)ブルーオーシャン横浜本社
神奈川県横浜市金沢区幸浦2-1-12
TEL: 045-790-3581
https://blueoceanyokohama.co.jp/

 

(文=山田祥子/舵社 写真=森カズシゲ)

 

※本記事は月刊『Kazi』2024年1月号に掲載されたものです。バックナンバーおよび電子版をぜひ

 

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あわせて読みたい!

●12/5発売、月刊『Kazi』2024年1月号|特集は「海で働く」

●マリン業界社長座談会「海の仕事に求められる資質」前編

●マリンの仕事その①|リビエラ逗子マリーナ

 

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