GLOBE40 第2レグ|〈MILAI〉がモーリシャスにフィニッシュ

2022.08.26

グローブ40に出場中の〈MILAI〉(クラス40)が、カーボベルデのサン・ビセンテ島からモーリシャスまでの第2レグをフィニッシュしました。全8レグ中最長の第2レグは、その距離およそ7,500マイル。7月17日のスタートから39日13時間21分で完走し、レースを続行する5艇中4位でのフィニッシュとなりました。トップ写真はモーリシャス到着時の様子です。

 


モーリシャスに入港後、他チームのクルーや大会スタッフと再会。うれしそうですね
photo by Globe40

 

この第2レグでは、スキッパーの鈴木晶友さんと、コスキッパーのアンドレア・ファンティーニさんの2人で出場。〈MILAI〉は途中、キールがキールボックス内で動くというトラブルに見舞われました。安全を最優先している〈MILAI〉は戦線を離脱し、南アフリカ・ケープタウンに一時入港して修理することを決断。当初から「優勝する戦略ではなく、世界一周する戦略を選ぶ」と話していた鈴木さんだが、言葉通り無茶はせず、しっかり修理を終えてからレースに復帰しました。

 


南アフリカ・ケープタウンで上架した〈MILAI〉

 


キールの修理をする鈴木晶友さん

 


ケープタウンで修理を終えてレースに復帰し、喜望峰通過を祝う2人

 

モーリシャスに到着した2人のコメントが届いたので、紹介します。

 

鈴木「長く辛い7,500マイルでした。キールトラブルでケープタウンに入港する際は、それまでトップを走っていたこともあり、苦渋の決断でした。でもこうして無事にモーリシャスに到着できたのは、ケープタウンでしっかり船と向き合うことができたからだと思います。他にもエンジンや充電系のトラブルなどありましたが、アンドレアと2人で協力しあって走り抜くことができました。彼は素晴らしいセーラーです。ここまでで約1万マイル、コース全体の1/3を終えました。これから南氷洋やケープホーンなどまだまだ越えるべき山はたくさんありますが、必ず乗り越えていこうと思います。応援いただき、ありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願いします!」

 

アンドレア「今の気持ちを短い言葉で説明するのは難しいのですが、ポジティブとネガティブ、いろいろ混ざっています。レースのことだけではなく、海の上や陸の上でもとても厳しい瞬間を通ってきました。正しくても、間違っていても、ベストと思う決断を取らなくてはなりませんでした。ともかく、安全でハッピーに着くことができて、最後はポジティブです。この素晴らしいレグのサポートをしていただき、ありがとうございました」

 

モーリシャスからニュージーランド・オークランドまでの第3レグは、鈴木さんとイタリア出身のルカ・ロゼッティさん(27歳)で出場し、9月11日(日)にスタートする予定です。

 

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(文=Kazi編集部/森口史奈 写真=MILAI Around The World鈴木晶友)

 


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