2馬力ボート釣行記〈マルコ〉が航く/#3宇佐美沖でアマダイねらい

2022.04.13

月刊『ボート倶楽部』で連載中の2馬力ボート釣行記「〈マルコ〉が航く」。
2馬力ボート〈マルコ〉(アキレスLF-297IB/スズキDF2)に乗って、筆者・丸山 剛さんが、相棒のM嬢と一緒にあちこちを釣り巡る連載だ。
舵オンラインでは、その釣行記の内容を、かいつまんで再掲したい。

今回は、2022年5月号に掲載された、相模湾の伊東沖でアマダイをねらった釣行をご紹介する。
※本記事の取材は、2022年2月末に取材したものです


出艇場所は、静岡県・宇佐美留田浜辺公園。

伊豆半島の東側、伊東の少し北側に位置する。トイレがあり、駐車スペースは多いが、普段から地元の人たちが駐車しているため、かなりクルマが多い。また、夏場は海水浴客が多いので、ボートの持ち込みは遠慮したほうがよさそう。

駐車場から海までは長めのスロープがUの字状に続いているため、ドーリーは必須装備だ。
駐車場からスロープ上までは8段程度の階段があるが、準備はスロープ上でできるので、そこがオススメ。人家が近いので、音の大きな電動ポンプではなく、足踏みポンプを使ってボートを膨らますといい。

 

スロープの全容。距離が長いので、ドーリーが必須なことはおわかりいただけるだろう。スロープが囲むようにしてあるスペースは、臨時のヘリポート

 

駐車場からスロープ上までの階段はこんな感じ。すぐなので、運んで上で展開させたほうがよし

 

スロープ下は満潮であればすぐに砂浜が待っている。ただ、遠浅な海のため、結構沖に出さないとボートが浮かない。干潮時には砂浜が長くなるので、ボートのタイプや装備によっては厳しいかもしれない。できるなら満潮時の出艇・帰着としたほうが楽だろう。

 

砂浜はわりと硬めで、バルーンタイヤであれば、難なく運ぶことが可能だが、一般的なタイヤではめり込んでしまう可能性もあるかも?

 

今回ねらうのはアマダイ。新しい魚探になったから、前回マークしたポイントがわからないと、ヤマダテ頼りでポイントに向かう。
大埼の延長線上とホテルサンハトヤが正面に見えるくらいを目安に水深55メートルから始めるべくパラシュートアンカーを投入した。

仕掛けは丸山さんお手製の吹き流し2本バリ。エサはオキアミ。それを50~60号のオモリを付けた30~40センチの片テンビンに付けて落とす。
ここからの釣行の様子は写真でお届け。

 

パラシュートアンカーを入れて釣り始める。ベタ凪で、ボートの流れ方も潮もゆっくりだったので、テンビンを底から2メートルほど上げて釣ってみる。ちなみに、仕掛け全長は2メートル

 

最初に釣れ上がったのはキダイ(左上)。この日の海水の透明度は高かったので、上がってくる最中に魚種がわかることが多かった(右上)。次に釣れ上がったのはカイワリの一荷(左下)。途中、伊東港に入っていく東海汽船の高速船が通っていった(右下)

 

そして釣れた本命! アタリがあって、追い食いを待ってみたのだが、その後のアタリがないため巻き上げてみると、あんまり引かない。まぁいいやと結構なスピードで巻き上げてみたら、上がってきたのは本命だった、という釣れちゃったアマダイとなった。でもやはり本命が見られるとこの笑顔!

 

それからキダイの連発が続き、コンスタントにアタリがあるので楽しい時間が続く。しかし、干潮の潮止まりが到来。アタリがほとんどなくなり、風も弱いのでポイント移動することに。水深70メートルではほとんどアタリがなかったため、最初のポイントに戻ってすぐホウボウが釣れ上がった。結構引くなと思ったら、スレ掛かりだった

 

その後、丸山さんが良型のウマヅラハギをゲット。ヒレが青味がかっていてキレイだ。こちらもかなりのヒキでていねいに巻き上げた

 

最後の魚となったのはイトヨリダイだった。置きザオにしていた丸山さんの穂先にアタリが出て、その後の後乗りを待ったが、続くアタリがないため巻き上げるとカラフルな魚体が現れた。その後、だんたんと南西の風が上がってきたため沖上がりとした

 

アマダイは1尾のみとなったが、いろいろな魚種が見られて楽しい釣行となった。さて、次はどこで何をねらおうか?

 

(まとめ・写真=BoatCLUB編集部/M嬢)

 

最後に丸山さんの動画をご紹介。取材日の様子や出艇場所の詳細などが見られるので、興味のある人はぜひご覧ください。

丸山 剛(まるやま・つよし)
1962年生まれ、神奈川県在住。海、山、川、湖とフィールドを選ばず全国を飛び回るプロのアウトドアカメラマン。可搬型のボートを各種乗り継ぎ、現在は2馬力ボートに落ち着いた。

 

※本記事は『ボート倶楽部』2022年5月号より抜粋。誌面では、筆者の視点により、より詳しい仕掛け、ポイント、釣り方などの解説を掲載しているので、気になる人は、バックナンバー電子版最新刊も、ぜひご覧ください。


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