この夏の熱波にのり、力強く成長したヨット少年たちの5日間 |YMFSジュニアヨットスクール葉山・浜名湖夏合宿

2023.08.31

YMFSジュニアヨットスクール葉山では、2023年7月25日(火)~29日(土)の4泊5日の日程で、静岡県立三ケ日青年の家(静岡県浜松市北区)を拠点に「浜名湖夏合宿」を実施しました。4年ぶりの開催となった今年は、小学5年生から高校1年生までの7名のスクール生たちが充実した5日間で絆を深め、シーマンシップを磨きました。

 

 

「観測史上初」の文字が並び続ける暑い今夏。7月終わり、快晴が続く浜名湖には照りつける太陽にひるむことなく、セーリング練習に励む生徒たちの姿がありました。

合宿序盤の集中練習では、湖上に設置したマーク(ブイ)をまわる練習を繰り返し、コースを変えながらレース練習をしたりと、通常は行わない合宿ならではのメニューを実施。最終日には浜名湖を横断する特別練習も行い、技術向上とともに、乗り物としてのヨットを多様な面で感じながら、セーラーとしてまたひとつ成長する機会となりました。

 

 

 

合宿4日目には気田川(静岡県浜松市)でラフティングとカヤックを体験。川の流れのなかで船を操るという新鮮な体験に、生徒もコーチも思わず笑顔に。そしてこの合宿では、ログハウスでの共同生活や、バーベキューなどの野外活動を通じて仲間同士で協力し合う意識や、課題を発見・共有・解決する力を高めることも目的としました。

本スクールの板倉弘尚校長は、「昨年は直前のタイミングで新型コロナウイルスの感染状況をふまえて中止の判断をしなければならず残念でしたが、今年は4年ぶりに実施が叶いました。セーリング練習は、風も安定していて、大きな湖面でのびのびと技術練習に集中できました。特に初級の生徒は、2日間の集中練習のおかげでかなりの成長がみられました」と子どもたちの成長速度に目を細めます。

 

 

 

また、気田川でのラフティング・カヤック体験では、空気でふくらませる新しい素材の軽いボートを使用。「ひっくり返ってもすぐ起こせるので生徒たちも扱いやすく、気軽に楽しめたし、何よりも川の流れの中で乗り物を操ることを体験し、海や湖とは違った水辺環境を知る貴重な機会になりました。

逗子からの移動も含め、上級生が下級生を指導したり、面倒をみたりする姿もみられ、とても有意義な時間を過ごせたはず」と手応えを感じていました。

 

 

 

指導者の手応えに対し、綿抜悠汰さん(高校1年生)は、「普段はレーザー級とOP級は分かれて練習しているので、あまり互いのことを知りませんでしたが、今回は一緒にいろいろなことをして仲が深まりました。全体に一体感ができたと思います」と話します。
合宿については、「5日間を通して天候に恵まれてよかったです。ヨット中心の生活ができたことで濃い内容の練習ができました。僕らはヨットに乗るときに自然を相手にしているからこそ、ベースにした場所が普段の生活とは隔離されて、自然に囲まれている環境だったのもよかったです」と振り返ります。夏合宿の5日間を糧に、葉山の海でセーラーとして成長を重ねる少年たちのこれからが期待されます。

 

(写真・文:公益財団法人 ヤマハ発動機スポーツ振興財団)

 

 

公益財団法人 ヤマハ発動機スポーツ振興財団
https://www.ymfs.jp/

 


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