ようこそ! パラオのジュニアセーラーたち|横浜港ボート天国

2023.07.27

7月9日(日)に開催された「第36回横浜港ボート天国 ディンギーヨットレース」に、パラオから来た9人のジュニアセーラーが参加。日本のジュニアセーラーとともに、レース海面となった横浜港内を元気に走り回った。

今回、パラオからジュニアセーラーを招いたのは、(一社)日本パラオ青少年セーリングクラブ(JPYSC)の取り組みによるもの。2019年の年末に横浜をスタートした「日本-パラオ親善ヨットレース」がきっかけとなり、並行してパラオの子どもたちへのセーリング普及活動が行われたのだが、このレースの終了後も継続的に活動を続けており、2022年には一般社団法人であるJPYSCが設立された次第だ。

JPYSCの設立の趣旨は「海で結ばれている日本とパラオ共和国両国の青少年に対して、海洋文化の普及と未来に向け、この大切な海を守るために何が必要であるかを考える機会をセーリングディンギーを用いて実践し、日本とパラオ共和国の親善と友好の絆をより強固とすることを目的としています」となっている。

 

今回の訪日に際しては、①パラオにおいてセーリングの練習会に参加している者、②同練習会が開催する選抜レースにて一定の成績を収めた者、という選抜基準が設けられ、選手9人と引率者3人が日本を訪れた。

 

パラオからやって来たジュニアセーラーたち。2019の日本-パラオ親善ヨットレースをきっかけに、日本からパラオにOP級のディンギーを寄贈。現地のジュニアセーラーたちへの普及活動を行い、このクルーザーレースのスタート前日には、横浜の八景島で日本とパラオのジュニアによる交流レースも実施された。レースイベントは終わったが、その後も継続的にOP級による活動は続いている

 

さて、横浜港ボート天国のレース当日は、朝から強風の予報。横浜みなとみらい地区の会場では、神奈川県内のジュニアヨットクラブに所属するセーラーにまじって、パラオのジュニアセーラーたちも艤装を進める。特設クレーンで次々に海面にOP級のヨットが下ろされていき、予定通りレースが行われた。

 

横浜みなとみらい地区のど真ん中、臨港パークで準備を進める子どもたち。横浜港ボート天国でのヨットレースは今回が36回目で、レース海面は横浜港。大型船舶等の進入を止めて、港内でレースが行われるのは珍しい

 

関係者と参加選手全員が並んでのテープカット

 

駐日パラオ共和国大使館 特命全権大使のピーター・アデルバイさんも会場に駆け付けた

 

このイベントのために用意されたクレーンを使って、次々にOP級のディンギーが海面に下ろされていく。パラオのジュニアセーラーたちも、遠い日本の海でのセーリングに心を躍らせているに違いない

 

みなとみらいのビル群をバックに、スタートを待つ参加艇団。パラオチーム9艇はオープン参加。全34艇が参加した

 

最大風速が10m/sを超えるヘビーなコンディション。パラオのジュニアセーラーたちは、こんな強風コンディションでのセーリングは初めてだったという。レスキューボートに引っ張られてリタイアする子どもたちもいたが、第3レースでは再び復帰し、とてもガッツのあるところが印象的だった

 

古いOP級をチャーターしての参加となったパラオチーム。それでも日本のジュニアセーラーに走り負けることなく、食らいついていくパラオのジュニアも(右)

 

日本選手たちに大きく引き離されながらも、最後まで走り切ろうとする姿勢が目立った

 

パラオでセーリングの指導にあたっていた仙田悠人さん(中央)は、JICA(国際協力機構)を通しての派遣が決まり、現在は日本で派遣にあたってのJICAのトレーニング中。そんななか、もちろん今回のレース会場に駆けつけた。10月からパラオに正式派遣される予定だ

 

この交流の一環として、今度は日本のジュニアセーラーをパラオに派遣されることも計画されている。海、そしてセーリングを通して、両国の子どもたちが未来に向けての交流を図っていく。

 

(文・写真=舵社/安藤 健)

 

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