バー気分で船に乗れる!|〈WATERWAYS III〉が「グッドデザイン賞100」を受賞

2025.12.15

東京を流れる数々の運河。その上には屋形船や観光船、レストラン船など、多くの船が航行しているが、その中の1隻、〈WATERWAYS III(ウォータウェイズIII)〉が、日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞100」を受賞した。

この船は東京の水辺を舞台としたクルーズ事業を展開する東京ウォータウェイズが運航するクルーズ船で、2024年より、バー・スタイルのリバークルーズ船として運航されている。

バー・スタイルとは何か。同社によると、水面を航行する船でありながらも、お酒を楽しむバーのような雰囲気を味わえる船の設計スタイルのことだ。屋根がありながらも開放感あふれるレイアウトやムードを演出する間接照明や、オープンテラス仕様になっているデッキ、座り心地の良いソファなど、細部までこだわり抜かれた設計になっている。

今回の「2025年度グッドデザイン賞100」の受賞は、そんな美しい船体デザインだけでなく、失われつつある東京の水辺文化を再興、そして従来の屋形船やパーティークルーズ船とは一線を画す、誰もが気軽に利用できる都市型モビリティーとしての目新しさが高く評価されたことによるもの。

デートシーンや女子会、大切な友人とのひと時を、ムーディーに彩ってくれること間違いなしだ。

 

大都会のきらびやかな夜景をバックにバー感覚で船へ。船内では厳選されたシャンパンを堪能できる。

 

船内はフロントと右サイドのドアが全開にできるオープンテラス仕様となっており、開放感たっぷり。心地よい空間で風を感じながら、景色を楽しむことができる。また、席はグループの場合はボックス席、カップルの場合はペア席など、柔軟にレイアウトを変えることができるのも魅力だ

 

〈WATERWAYS III〉の外観。2024年に完成した、まだ新しく個性的なリバークルーズ船だ

 

同じく東京ウォータウェイズが運航する〈WATERWAYS I〉。揺れに強いカタマランで360度景色を楽しめるオープンボートで、お花見などを楽しめる

 

(文=有賀航平、写真提供=東京ウォータウェイズ)

 



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