今年で第20回を迎える湘南国際マラソンが、12月7日(日)に開催された。まさに「湘南」の名にふさわしい、海際のコースを走るこのマラソンイベントは大変な人気を集めている。今回は快晴の青空の下、実に20,000人近いランナーが湘南路を駆け抜けた。
そんな湘南国際マラソンならではのロケーションを活かすべく、昨年の大会では新たな試みを実施。“湘南をみんなで楽しむ”をコンセプトに、“誰もがどこかで参加できるスポーツ大会“を目指し、海にもフィールドを広げたプレイベント「カヌーやサップでレースしてみよう」が行われたのだ。(関連記事はコチラ)。
そのプレイベントの成功を踏まえ、今年は初の「Shonan Marine Race」が企画されていたが、諸般の事情によりコースや種目を一部変更。ランナーたちがコースの途中で渡る相模川を舞台に、アウトリガーカヌーやSUPによるレースイベントが催された。
(文・写真=舵社/安藤 健)
湘南路を走るのではなく、「漕ぐ」このイベント。ハーフマラソン部門はアウトリガーシングルカヌークラスとレーシングSUPクラスが設けられており、21kmのコースを1人で漕ぎきるというなかなかハードなもの。また、3人1チームによるSUP駅伝クラス(1人乗り)も設けられた
80人以上が参加した本大会。レースのスタートに先駆けて、まずは選手たちによるパレードが催された。これだけの数が集まってくると、なかなかの迫力がある。本家のイベントにも、きっと負けないイベントになるはずだ
湘南国際マラソンがスタートする9:00の号砲に合わせて、まずはSUP駅伝クラスがスタート。新たなマリンアクティビティー、そして新たな競技スポーツとして、SUPをはじめとするパドリングスポーツはますます注目を集めている。
全日本学生SUP連盟に加盟する慶応大学、早稲田大学、横浜市立大学の選手たちも今大会に多数参加。箱根駅伝では湘南路でタスキをつないでいくが、「海の箱根駅伝」になりえる可能性もある競技だと感じた。
雪化粧が美しい富士山をバックに、力強くパドルを漕ぐ選手たち
エリート部門のコースは21km。休むことなく漕ぎ続けるというのは、もしかしたらマラソンとは違った厳しさがあるのかもしれない
SUP駅伝クラスのコースは、1人8km。小学生も参加していた
前半は団子状態でのレースが続く。川の流れが場所によって異なるため、流れをうまく利用するといったテクニックも重要になる
コースの最も川下側は、湘南国際マラソンのランナーたちが走る国道134号線。1周目では、ランナーたちの大集団が通るタイミングとぴったりになった。陸と海、陸と川、湘南というロケーションを存分に生かしたイベントへと盛り上がっていくことを願うばかりである
参加選手全員が完走。湘南国際マラソンと同じように、選手全員に完走の証であるメダルが授与された
●各クラス上位入賞者
21kmハーフマラソン アウトリガーシングルカヌー男子
1位:植田晃輔
2位:葉山広喜
3位:瀧川大樹
21kmハーフマラソン アウトリガーシングルカヌー女子
1位:永井柚衣
2位:平野沙羅
3位:長岡利子
21kmハーフマラソン SUP男子
1位:上野崚太
2位:山岡三喜
3位:松岡俊祐
21kmハーフマラソン SUP女子
1位:土佐美怜
2位:徳見夏音
3位:高橋美奈
SUP駅伝 男子
1位:早稲田チョコパコチョコ筋筋(南雲海飛、志村将貴、岩井慧太)
SUP駅伝 女子
1位:YCU155cmGIRLS(大瀬戸愛貴、森 菜帆、亘理 蘭)
(問い合わせ)
●湘南国際マラソン/Shonan Marine Race
https://www.shonan-kokusai.jp/canoe-sup/
●SUP LEAGUE JAPAN
https://supleague.jp/
●PHOTO ALBUM