チーズ、大葉、ノリ、梅干し……。好きな具材を挟んで揚げるアジフライ

2025.08.22

噛んでなにが出てくるのかお楽しみ!!

リクエスト de アジフライ

大アジの頭を取り背開きにして揚げた、大アジのフライはインパクト抜群でなかなかヨサゲですナ。ただ、ソースなどで味変しないと食べている途中で飽きてしまう。そこで、そのままのアジフライでもいいのですが、リクエストがあれば好きな具材をはさんで揚げマッセ~! ってコンセプトのアジフライなのですヨ。

オススメの具材は、チーズ、納豆、めんたいこ、パクチー、梅干し、トマトなど。ちなみに、中アジでも作れます。その場合は、頭を落とし、背開きにして中骨を取り、一般的なアジフライ形にして、肛門付近で(尻ビレの付け根にある硬い骨を除くように)切り、おなかの部分を合わせるようにして使うとちょうどいいサイズになる。切り落とした尾ビレ側は、もれなくワガハイのツマミになるのでまったく問題なし。どちらにせよ、具材を入れすぎるとパンクするため、具の量は少なめで風味を感じる程度に抑えておいたほうが無難ですゾ。

 

【材料】(1人分)

●タマネギ 1/4個 ●卵 3個 ●甘酢らっきょう 2個 ●マヨネーズ 大さじ4~6 ●塩こしょう 適量 ●大アジ 半身1 ●のり 数センチ角1枚  ●大葉 1枚 ●溶けるスライスチーズ 2枚 ●薄力粉 大さじ4と少し ●パン粉 適量 ●水 大さじ2 ●揚げ油 適量 ●好みの野菜(きゅうり、キャベツ、ミニトマト、レタス、レモン)

 

①みんな大好きタルタルソース。タマネギ1/4をみじん切りにし、電子レンジ500ワットで1分間加熱後に冷ましておく。ハードボイルドの卵2個を細かく砕いておく。甘酢らっきょう2個はみじん切り。すべてを混ぜ合わせてマヨネーズと塩こしょうで味付け

 

②アジは30センチ以上の大アジがサイズ的に理想。ウロコ、頭、内臓、ゼイゴを取り三枚におろす。おろしたら皮付きのまま、尾ビレ寄りの身の細い部分を切り取り、さらに半分に切る。切り取った細い部分は、素揚げにして塩を振り、ワシの晩酌のアテになる

 

③②の切り身を3~5%の塩水に数分間浸しておく。軽く水気を拭きとったあと、血合い骨のラインに合わせる感じで包丁を入れ、皮近くに来たら血合い肉のカーブに沿うように切り進み、皮を切らないように端まで切り開く。それを背と腹側にして観音開きにする

 

④好みの具を詰める。切り身を閉じるときにようじなどで留めたりしていないので、揚げている最中に具が流出しないようにのりか大葉で包むようにする。特に溶けやすいチーズは厳重に。納豆ならひき割り、パクチーなど野菜を入れる場合も細かく刻んでおく

 

⑤衣は、薄力粉⇒溶き卵⇒パン粉よりもバッター液を使ったほうが具の流出を防ぎ、揚げ油の汚れも少ないのでオススメ。バッター液は、全卵1個をしっかりと溶き、水大さじ2を入れてさらに溶き混ぜてから、薄力粉大さじ4を入れて滑らかになるまで混ぜる

 

⑥具を詰めたアジの切り身に薄力粉をまぶし、バッター液にくぐらせたら、パン粉を付けて揚げる。パン粉は好みですが、この料理には粗目より細目のほうが合う。揚げ油の温度は初めに160度でじっくり火を通し、泡が小さくなってきたら仕上げは180度でカラッと

 

 

須藤恭介(すとう・きょうすけ)
愛称、Mr.ツリック。長年、月刊『ボート倶楽部』の筆者として活躍。釣りだけでなく、優れた料理の腕前で、釣果料理のノウハウを紹介している。

※本レシピは月刊『BoatCLUB』2025年5月号「さかな食堂へようこそ」に掲載されたもののダイジェスト版です。最新号もよろしくお願いします!

 

(文=須藤恭介[Mr.ツリック] 写真=『BoatCLUB』編集部)

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