福岡モス全日本は後藤浩紀が制し、通算11勝!

2024.09.28

2009年以来の15年ぶりに、福岡市(小戸)ヨットハーバーで「全日本モスクラスヨット選手権大会」が開催されました。台風14号の影響で、大会前半は触れ回る軽風と雨、後半は時折20ktの強風が吹いてリタイア続出というコンディションに。今大会を制したのは、福岡出身の後藤浩紀さんで、昨年に続く2連覇で11度目の優勝を飾りました。

参加は18人で平均年齢は37.6歳(10代1人、20代8人、30代1人、40代3人、50代4人、60代1人)と、ここ数年の全日本選手権では若い選手が最も多かったようです。最年少は後藤さんの長男の大志さんで17歳、長女の凛子さん(20歳)も一緒に参加しました。さらに凛子さんと49er FX級でロス五輪を目指す市橋愛生(まなせ)さん(20歳)も、より速い艇に慣れるために参加し、モスに苦戦しつつも走り切りました。

 

今大会に出場した18人。左上から、後藤浩紀さん、杉山航一朗さん、吉川(きっかわ)隼人さん、行則啓太さん、黒田研一郎さん、鷲山真一さん、岡田奎樹さん、西山 圭さん、中島 基(はじめ)さん、上村(かみむら)健人さん、小泉維吹(いぶき)さん、市橋愛生さん、後藤凛子さん、大西隆浩さん、後藤大志さん、大西和彦さん、赤堀哲平さん、大成(おおなる)賢二さん

 


後藤ファミリー(左から凛子さん、浩紀さん、大志さん)

 

「15年前にここで全日本をやったときに、まだジュニアでOP級に乗っていた(岡田)奎樹を俺のブレードライダーに乗せたんだよ」と、後藤さんは当時を振り返ります。ブレードライダーというモデル名を懐かしく感じる方もいるかもしれません。フォイリングが主流になり、マッハ2(マック2)、エグゾセ、ビーカーなど、どんどん速いモデルが増えています。

 現在、日本モスクラス協会を率いるのは、ノースセール・ジャパンに勤める行則(ゆきのり)啓太さん(28歳)。おそらく日本で最も若いクラス協会の会長は、「若い人たちにもモスにもっと乗ってもらいたいですが、誰もが簡単に乗りこなせるものでもないので難しいところ」と話しました。

 なお、11月5日発売の『Kazi12月号』には、上村健人さんのレースレポートを掲載する予定です。

 

成績表とレース(1日目)の写真をお届けします。

 


第57回 全日本モスクラスヨット選手権大会
2024.9.20〜23 福岡県・福岡市ヨットハーバー

 

 

(文・写真=森口史奈/Kazi編集部)

 


あわせて読みたい!

●第14回「海の甲子園」ユースセーリングカップ/2024西宮セーリングカップ|古野電気がサポート

●全日本470級選手権|トップ10&女子1位のコメント

●2024年夏、バルセロナ。アメリカズカップの挑戦者たち①|優雅なるプラダ、そして、フランスの挑戦!

 


ヨットレース

ヨットレース の記事をもっと読む