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決定!/2020年マリン10大ニュース

2021.01.22

 

 

マリンジャーナリスト会議(MJC)が「2020年マリン10大ニュース」を発表したのをご存じだろうか。
MJCは、マリンスポーツ専門誌の編集長や、マリンスポーツ&レジャーの現場で活動するマリンジャーナリストと、マリンに関心を持つ関係者が集まる団体。この「2020年マリン10大ニュース」は、2020年(1月1日~12月6日)のマリン関連ニュースをリスト化し、MJCメンバーによる投票を実施。その結果を基に、さらに審議を行って決定した。
以下は、MJCが選んだ「2020年マリン10大ニュース」である。

 

1位】
「ジャパンインターナショナルボートショー2020」開催中止

358日にパシフィコ横浜および横浜ベイサイドマリーナで開催予定だった「ジャパン インターナショナル ボートショー 2020」が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となった。2021年は、4月15日(木)~18日(日)に横浜ベイサイドマリーナ会場での開催が予定されているほか、バーチャルボートショーも初めて併催される。
※本記事のトップ写真は、2019年のジャパン インターナショナル ボートショー

●ジャパン インターナショナル ボートショー 2021公式サイト
https://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2021/

 

2位】
2023年の自律航行実現を目指す「X40 Concept」を発表

ロボットクリエーターが参画するスタートアップ企業「Marine X」、異なる業界から新たなテクノロジーを取り入れ、応用することで、水上モビリティーの体験を「より安全に、快適に、楽しく」することを目指している。そんな同社では、独自開発の安全航行アシストシステム「ポラリス」を搭載したAIクルーザー「X40 Concept」を発表した。

「ポラリス」を搭載したAIクルーザー「X40 Concept
©Marine X

 

●Marine X公式サイト
https://marine-x.jp/

 

3位】
2019-2020 日本-パラオ親善ヨットレース、参加全艇が完走

パラオ共和国の独立25周年を記念して開催された「日本-パラオ親善ヨットレース」。7艇のヨットと伴走艇となった練習帆船〈みらいへ〉が、20191229日に神奈川県の横浜港からスタートし、全艇が1,726マイルを走破。優勝は、神奈川県からエントリーした〈テティス4〉(ベネトウ・ファースト40.7)で、所要時間は10日と16時間強。

日本-パラオ親善ヨットレーススタートの様子
photo by Katsuhiko Miyazaki (Kazi)

●2019-2020 日本-パラオ親善ヨットレース公式サイト
https://japan-palau-yachtrace.com/

 

4位】
スズキ、船外機で海洋プラ回収。世界初、将来的には標準装備化も

スズキは、船外機に取り付けられる「マイクロプラスチックの回収装置」を世界で初めて開発した。2021年にも船外機のオプション用品として発売し、将来的には標準装備にすることも計画。船外機は、エンジンを冷却するため水面付近から大量の水をくみ上げる。この水を戻す際に、回収装置のフィルターで、海洋汚染の原因となる微細なマイクロプラスチックなどの細かいごみを回収する仕組みだ。

排水経路に設けたフィルターで、マイクロプラスチックをキャッチする
©SUZUKI

 

オレンジ色の部分が、後付けのホースとフィルターだ
©SUZUKI

●スズキ公式サイト
https://www.suzuki.co.jp/release/c/2020/1001/

 

5位】
ヤンマーがトヨタ自動車と共同で舶用燃料電池システムの開発へ

ヤンマーホールディングス株式会社および同グループのヤンマーパワーテクノロジー株式会社は、トヨタ自動車株式会社と覚書を締結し、トヨタ自動車製MIRAI用燃料電池ユニットと高圧水素タンクを使用した船舶用燃料電池システムの開発を開始した。化石燃料にとらわれないパワートレインの開発を目指す。2020年度内を目標に、MIRAI用燃料電池ユニット等のマリナイズによる搭載性の向上と、より長い航続時間の実現を目的として、自社製ボートによる実証試験を開始し、実用化と将来の多用な用途への適用に向けて開発を進めていく。

●ヤンマー公式サイト
https://www.yanmar.com/jp/news/2020/05/12/73168.html

 

6位】
ボート免許の取得者が増加中/49月で前年比113

小型船舶操縦士免許の新規取得者が増えている。日本海洋レジャー安全・振興協会の集計によると、202049月の新規取得者数の累計が、昨年同時期の37,018人から41,803人と約113%にアップしている(1級、2級、湖川、特殊の合計/9月の数字は速報値)。実際、各地のボート免許教室や、学科講習をオンラインで受講できるヤマハボート免許教室の「スマ免」などへの申し込みも好調という。

●日本海洋レジャー安全・振興協会公式サイト
https://www.jmra.or.jp/

 

7位】
単独無寄港世界一周ヨットレースへ。白石康次郎さん、53歳の再挑戦

世界一周が終わるまでは誰の手も借りず、途中で港に寄ることも、燃料や食料を補給することもできない。ルールを破れば即失格。そんな4年に度のヨットレース「ヴァンデ・グローブ2020-2021」が、2020年118日にフランス西部でスタートした。欧州で抜群の人気を誇り、最も過酷ともいわれるレースに、アジアからただ一人出場するのが海洋冒険家の白石康次郎さん(53歳)。「とにかく精いっぱい走って、完走したい」と明確な目標を掲げて臨む。
※2021年1月22日現在、レースは継続しており、白石さんも南米最南端のホーン岬を通過し、フィニッシュに向けて大西洋を再び走っている。

「ヴァンデ・グローブ」に参戦中の白石康次郎さん
photo by Yoichi Yabe

●白石康次郎さん公式サイト
https://kojiro.jp/

 

8位】
クルーズ船3,500人を新型肺炎で検疫/横浜、乗客が感染

厚生労働省は、神奈川県横浜市の大黒ふ頭沖に2月3日夜に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で、乗客乗員約3,500人を対象とした大規模な検疫を実施した。香港の男性(80)が、下船後の香港で新型コロナウイルスに感染したと確認されたことを踏まえた措置。船は横浜港に着岸せず、医師や看護師を含む検疫官が数十人態勢で乗船し、健康状態を確認した。翌日には一部の検査結果が判明し、31人中10人からウイルスを検出。4月15日までに、確定症例712例と、少なくとも14例の死亡が確認された。また、外部から対策に入った9人にも感染が確認された。

●厚生労働省のサイト
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00108.html

 

9位】
東京五輪延期でセーリングの吉田/吉岡組「全力で準備」

セーリングの女子470級で東京五輪代表に決まっている吉田 愛/吉岡美帆組(ベネッセ)が東京五輪の延期を受け、所属先を通じて連名でコメントを発表した。「私たちの目指すところは変わらない。さらに練習に励む期間とポジティブに捉え、引き続き全力で準備を続けていく」と意気込みを示した。金メダル候補として迎える1年後の大舞台について、「世界がこの危機を乗り越え、東京五輪に世界中のアスリートがベストな状態で臨めることを心から願っている」と語った。

セーリングの女子470級、東京五輪代表の吉田 愛/吉岡美帆組
photo by Fumina Moriguchi(Kazi)

●コメントの引用元(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032501306&g=spo

●吉田/吉岡のチームサイト
https://benesse-sailing.jp/

 

10位】
トヨタマリンが自動着桟システム「トヨタ・ドッキング・アシスト」を発表

トヨタマリンでは、同ブランド艇にオプション機構として搭載してきたTVAS(トヨタ・バーチャル・アンカー・システム)を発展させ、自動着岸を可能としたシステム、TDS(トヨタ・ドッキング・サポート)を発表した。TVASは主機とバウスラスターの推力を制御することにより、定点保持や横移動を実現するシステム。TDSは、TVASのシステムとGNSS(全球測位衛星システム)による位置情報を組み合わせることで、事前に登録した係留場所への自動着岸ができるほか、ジョイスティックよりも安定したタッチスクリーンによるサイドスラスト(横移動)モードの利用が可能となっている。

トヨタの自動着岸のシステムを搭載した船が着岸する様子
photo by Makoto Imamura(Kazi)

●トヨタマリン公式サイト
http://www.toyota.co.jp/marine/tds/

 

新型コロナウイルス禍に日本、そして世界が見舞われた2020年だったが、日本のマリン業界にはさまざまなニュースがあった。
詳細およびノミネートリストは、MJCのサイトをチェックいただきたい。
http://www.mjc.gr.jp/index.html

 

(文=Kazi編集部/松山 暁)

 


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