月刊『Kazi』2025年10月号の表紙は全日本ミドルボート選手権を制した〈夏子〉(X35)。和歌浦沖、沖ノ島の断崖を背に快走
COVER PHOTO / Junichi Hirai (BULKHEAD magazine JAPAN)
改めて考えます。ヨットはなぜ、漕ぐことも、エンジンを使うこともなく、風の力だけでどこまでも走っていけるのでしょうか?
『Kazi』10月号は帆走=セーリングの理論を、あらゆる角度から検証、解説する大特集をお届けします!
この命題をひも解くのは、数多くの解説書を書き上げたセーリング著者をはじめ、プロセーラーやボートデザイナー、大学助教といった日本が誇る海の識者たち。
知っているようで知らなかった、帆走という神秘の力学。その理解を深める完全保存版の内容です!
その他、今年の夏を鮮やかに彩った三つのイベントレースをピックアップした第2特集や、これから単独での大西洋横断に挑む3人のセーラーの鼎談(ていだん)など、今月もヨット&ボートの魅力が詰め込まれた一冊になっております。
皆さま、ぜひご一読ください!
第1特集 風を力に変える技術|帆走理論、総論
初めてヨットの舵をとった日。
シバーしたメインセールに風を入れ、ティラーを軽く引く。
セールに力がみなぎる。これまで感じたことのないプレッシャーが手から伝わる。
ヨットは船首を風下に落としながら、驚くほどの加速を見せる。
風の力が “艇速” に変わった瞬間、あなたは興奮と笑みと感動に包まれる。
これが揚力であり、帆走力。
あのとき感じたあの力、人生を変えた力、生涯の友となった力。
いまいちど、ヨットが走るメカニズムを考えてみよう。
風上航の力学再考から、風下航の挙動、循環流、最新のハル形状、造波抵抗まで。
改めて考える、帆走理論、総論です。
★今回は五つのテーマについて、識者の方々の考察を伺いました!
帆走理論 考察
風上航、ジェネカーによる風下航、循環流、船型開発、水面下の流体力学について考察します。解説するのは、『ヨット百科』や『虎の巻』シリーズの著者、高槻和宏さん、プロセーラー荒川海彦さん(On The Breeze)、ボートデザイナー永井 潤さん、金井亮浩さん(ACT)、東京海洋大学海洋工学部海事システム工学科助教の笹原裕太郎さんです!
第2特集 盛夏、紺碧の海を駆け抜ける|炎天のイベントレース3選
各地で夏を大いに盛り上げた、三つのイベントレースを紹介します! Kazi編集部員が念願の初挑戦を果たした「第66回 パールレース」、今年も都会の海にヨットが大集合した「第77回 東京ベイオープンチャリティーヨットレース 2025」、海の駅とヨットレースを組み合わせて離島に活気を呼んだ「第1回 上五島・奈良尾ヨットフェスタ2025」。それぞれの特色あるレースの楽しみ方をぜひご覧ください♪
ミニトランザット 2025 ~挑戦者たちの熱き思い~
3人の日本人によるスタート直前鼎談(前編)
大西洋横断レース「ミニトランザット」の開幕が迫っています。今回はDMG MORIセーリングアカデミー所属の國米 創(はじめ)さん、日本人女性初・日本人最年少完走を狙う高原奈穂さん、異色の経歴を持つ中山寛樹さんの3人がレースに挑戦します。スタート直前、準備に追われる中で、彼らが熱い思いを語り合った鼎談を前後編でお届けします!
熱戦!インターハイ
津工業が霞ヶ浦の男子コンバインド5連覇を阻止|女子は光が史上初の3連覇
和歌山を舞台に高校生たちが熱戦を繰り広げた今夏のインターハイ。男子420級と男子ILCA6級の最終レースは、マッチレースさながらの大接戦となり、大会の歴史に刻まれる名勝負となりました。白熱のレースの模様を詳細にレポートします!
日本ペアが史上初優勝!
華やぐ世界大会に咲いた花 吉田 愛/三浦帆香が女王に
日本で31年ぶりの開催となったスナイプ級女子世界選手権で、日本人ペアが初となる優勝達成です!強風の中で繰り広げられた熱戦に加えて、レジェンドセーラーや母娘ペアの参戦も注目を集め、90年以上の歴史を持つスナイプ級ならではの魅力に満ちた大会となりました♪
海ガール/上五島のイベントレース運営!
海ガール・矢口あやはさんが向かったのは、長崎県で開催された上五島・奈良尾ヨットフェスタ。このイベントは日本で初めての取り組みとなる、二つの海の駅間を走るヨットレースです!「島を盛り上げたい」という地元の人々の熱い願いを実現すべく、官民が一丸となって実施した素敵なレースの運営を、あやはさんが手伝ってきました♪
☆ニューモデル艇紹介は1艇です
ボート「ロッドマン890 ヴェンチュラHT」
※ページ末にボートの解説動画へのリンクがあります!
今月号は特別付録が付属します!
別冊付録 空から見る! 関東マリーナガイド2025年 保存版
関東エリアの主要マリーナを空撮し、いつもとは違った視点で紹介します。
保管された愛艇を探して見るのも良し、出入港の参考にするのも良し、もちろんホームマリーナ探しの参考にするのも良し♪
プレジャーボートユーザーの皆さまに、楽しみながらご活用いただける便利なガイドです!
月刊『Kazi』2025年10月号、ぜひご一読ください。
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(文=Kazi編集部)
●サイズ:297×210mm(A4判)
●ページ数:168ページ
●価格:1,390円
●発行:舵社
ロッドマン890 ヴェンチュラHTの解説動画はコチラ↓