イタリアのベネチアに拠点を構えるイタリアヨット(Italia Yachts)。高品質でセンスあふれるデザインが特徴のモデルをラインアップしているが、近年、ORC世界選手権をはじめとする欧州のレースシーンでも数々の好成績を残しており、そのパフォーマンスの高さも折り紙つきだ。2021年には、「IY11.98ベリッシマ」日本1号艇もやって来た。

そのイタリアヨットから、同社としては初のパワーボートとなる「IY 43 veloce」のプロジェクトが、2月に開催されたマイアミ・ボートショーで発表された。

初めて姿を現したそのフォルムは、実に流麗でエレガントなもの。イタリアヨットがこれまでに確立してきた、セーリングクルーザーのラインを継承するものだという。

ウオークアラウンドスタイルを採用し、デイクルーザーというカテゴリーに位置する。

エクステリアの設計は、イタリアのスカイロンスタジオ(Skyron studio)とイタリアヨットのデザインチームの協業によって行われた。

後部の舷側を外に展開することで、船上のスペースを拡張。まるでビーチや島の上にいるような感覚が得られそうだ。ゆったりとくつろぐもよし、マリンアクティビティーを楽しむもよし、ゲストを大勢招いて楽しむのもいいだろう。後部のシートの間に設けられたテーブルの上にクッションを敷けば、サンベイシングスペースとして活用することも可能だ。

パワーユニットはスターンドライブ(インボードエンジンの2基掛け)、ボルボ・ペンタIPSの2基掛け、または船外機の2~3基掛けからチョイスすることが可能。最高速度は35~40ノットを想定している。

船内にも十分なスペースを備え、船首にマスターステートルーム、ミジップにシングルベッド2本を備えたVIPステートルームというのが基本で、レイアウトはほかにいくつかのオプションが用意されている。

クラシックな雰囲気をどこか残しつつ、現代的なデザインエッセンスをふんだんに盛り込んだ意欲作。新進ブランドが放つ要注目のモデルである。

(文=舵社/安藤 健 画像提供=Italia Yachts)

【SPEC】

  • 全長:14m
  • ハル長:12.5m
  • 全幅:4.15m
  • 軽荷排水量:10.5t
  • 喫水:0.8m(IPS×2の場合)/1.25m(船外機×3の場合)
  • エンジン:370HP×2(スターンドライブ)/ボルボ・ペンタIPS(440~480HP)×2/300馬力船外機×2~3
  • 燃料タンク:1,250L
  • 清水タンク:160L