琵琶湖全日本インカレDAY3|早稲田がスナイプ級でトップに。総合も独走状態へ

2022.11.05

第87回全日本学生ヨット選手権大会は大会3日目、朝は予定通りに選手たちは湖上へ飛び出すも、湖面は北1~2ktの微風。しばしの湖上待機となった。

 

11:16に470級の第7レースがスタート。クラス別で日本大学を追いかける早稲田大学が、ラインの中程からグッドスタートを決める。トップは地元勢の同志社大学の大石駿水/西山 怜。第1レース以来のトップフィニッシュを決めた。2日目までの6レースで2-5-1-3-3-6と全てシングルでまとめた石川和歩/田中丸 武(早稲田大学)が2位。

 


大石駿水/西山 怜(同志社大学)


石川和歩/田中丸 武(早稲田大学)

 

11:23にスタートしたスナイプ級の第6レースでは、21点差の同志社を追う早稲田が1-2-8とオールシングル。インカレ直前のBBマリンカップでは調子が上がらなかった鈴木義弘が、主将の鶴岡由梨奈と組んでトップでラインを通過。とびきりの笑顔(トップ写真)が弾けた。同志社はこのレースで9-12-31と、一気に逆転を許してしまう。

 

470級の第8レース、スナイプ級の第7レースが続けて始まるも、レースエリアの中間で風がなくなりノーレース。

 

仕切り直して、スナイプ級の1レースの遅れを取り戻すため、先に同クラスの第7レースが13:24にアウターループでスタート。7分後に470級の第8レースがインナーループで始まった。

 

スナイプ級は、早稲田がここでも他を寄せ付けない走りで2-3-16。差を広げたくない同志社だが、6-27-31と奮わない。

 


鈴木義弘/鶴岡由梨奈(早稲田大学)


服部陸太/河﨑元紀(早稲田大学)

大久保優輝/根本優樹(早稲田大学)

 

470級では関西学院大学の藤尾万唯華/福井健太がトップ。8月の全日本470級選手権のじゃんけん大会で手に入れた新艇で挑む2人が、今日は4-1とまとめた。「昨日まで噛み合わなかったのですが、今日はそこをしっかり修正できました」と福井。関学は470級3位、スナイプ級6位、総合は一つ上がって4位につけている。

 


藤尾万唯華/福井健太(関西学院大学)

 

470級が先にハーバーバックし、スナイプ級は1レースの遅れを取り戻すために第8レースを実施するも、風が振れてN旗掲揚。最終は15:15まで粘ったもののスタートせずハーバーバックとなり、2クラスとも2レースを実施して3日目が終了した。

 

470級は日本大学がトップを維持、スナイプ級は早稲田大学が1位に躍り出た。総合首位は変わらず早稲田大学で、2位の同志社大学とは250点以上の差がある。ついに琵琶湖を地元勢以外が制するのか?決戦の行方は、明日の最終日へ。

 

暫定成績

■470級(24校)
1位 264点 日本大学
2位 267点 早稲田大学
3位 403点 関西学院大学
4位 461点 同志社大学
5位 585点 京都大学
6位 668点 慶應義塾大学

■スナイプ級(24校)
1位 249点 早稲田大学
2位 312点 同志社大学
3位 357点 京都大学
4位 389点 慶應義塾大学
5位 531点 東京大学
6位 546点 関西学院大学

■総合(14校)
1位 516点 早稲田大学
2位 773点 同志社大学
3位 942点 京都大学
4位 949点 関西学院大学
5位 1057点 慶應義塾大学
6位 1071点 日本大学

 

以下、今日の写真をお届けする。

 

 

第87回 全日本学生ヨット選手権大会
公式サイト
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(文=Kazi編集部/森口史奈 写真=Kazi編集部/森口史奈、舵社/山岸重彦)

 


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