全長19ft（約5.83m）の小型ヨット〈サントリーマーメイドIII〉による、単独太平洋横断航海を6月4日に世界最高齢で達成した海洋冒険家の堀江謙一さん（83歳）は5日午後1時すぎ、ホームポート（母港）の新西宮ヨットハーバー（兵庫県西宮市）で開催された帰国セレモニーの会場に愛艇を移動し、ようやく上陸した。堀江さんは「精神と肉体が完全燃焼した。今、青春の真っただ中です。若輩ですが大器晩成で頑張ります。引き続き、応援をよろしくお願いします」と堀江さんらしい言葉で、会場に集まったファンらにあいさつを述べた。

日焼けした風貌の堀江さんは、長距離航海の疲れも見えず、元気な姿を見せた。セレモニー後は同ハーバーのクラブハウスの記者会見場へ。多くのファンらに囲まれて「おめでとー」「お疲れ様でした」などの声が聞こえると、堀江さんは帽子を脱いで、手を振ってお礼の気持ちを伝えていた。

記者会見で堀江さんは、集まった報道陣の多さに驚いた様子。太平洋横断を達成して上陸した今の気持ちを聞かれると「何十日かぶりに上陸したので、体が慣れていなくて意外と歩きにくい。航海は自己満足だが何らかの影響を与えることができたとしたら、望外の喜びです」と答えた。また、今食べたい物を問われると「何が食べたいという物は特にないですが、ヨットで自炊するのに飽き飽きしています。なので、出されたものは何でもありがたく食べます」と笑顔で答え、記者会見を締めくくった。

堀江さんの今回の太平洋横断は、これをもって終了。偉業を達成した堀江さんに対して、盛大な拍手を送りましょう！

※古野電気のサイトＵＲＬ（堀江さんの航跡）

https://www.furuno.com/special/jp/horie-challenge/

（文・写真＝Kazi編集部／友田享助）

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