【読者投稿】ものづくりの血が騒ぎ 造り始めた自作ボート→メーカー化への物語

2025.08.24

もともと地元神奈川や千葉の海で投げ釣りをしていたのですが、ふとボートに興味を持ちました。そこで知り合いの販売店で試乗させてもらったのですがなんとなくピンとこず。後日ボートのカタログを見ていて、「自分で造ってみようかな」と思ったのが始まりでした。

 

(トップ画像説明)
左:私です。もともとはクルマ畑の人間で、18歳からジムカーナや富士スピードウェイでレースに参加していました
右上:最初に造った全長3.33メートルのボート(KJ-333)。船外機はホンダの4 ストローク15 馬力を積んでいます
右下:どのフネも最初は、化粧ベニヤで型を作ります

 

『BoatCLUB』読者投稿/#49
小林裕幸さん

●BOAT:〈恵〉(KJ-BOAT・KJ-333)
●FIELD:相模湾
●TARGET:キンメダイ、シロギス、マゴチほか

 

さっそく最初の1艇を、簡単なスケッチを描いて一艇造ってみました。大きさはボート免許と船検が不要な全長3.33メートル。格好もあまりよくないし、なんといっても補強をやりすぎて重い(120キロ)けど、ひとまず乗ってみようということで、友人と3人で館山(千葉県)へ。

2馬力船外機を載せて走ってみたが5ノットぐらいしか出ない。よく考えたら120キロのボートに大人3人ではエンジンがかわいそうだよと、みんなで大笑いしました。ただ、3人で立ち上がってうろうろしてもボートが揺れることはほとんどなく、これまた大笑いしたのをよく覚えています。

その後、せっかくなら船検を取ろうと思って、検査官に見てもらったところ、このボートなら20馬力の船外機まで搭載できると言われました。そこで15馬力の船外機を載せて船検を取り、再び海へ出て走ってみると、すぐに25ノットくらい出て、一人で大笑いしました。

 

1号艇を基に図面を描き、自分流の計算で船体バランスなどを出し、デザインもより一般的な形の320サイズのボートに仕上げました(KJ-320)

 

ヤマハの9.9馬力船外機を積んでみたらよく走る。さっそく検査に持って行ったところ、一人の検査官が「これは自作に見えないね。型があってまだ造るんだったらメーカーにしましょう」と言ってくれ、自分の工場の「小林(K)自動車(J)」の頭文字から取って、KJBOATと名付けました

この最初の量産モデル・KJ-320を3艇造り、その次に質量60キロ以下でカートップできるボートが欲しいという依頼があり、次のモデル・KJ-310ができました。

 

KJ-310。2 ストローク8 馬力船外機を搭載。22 ノット以上出ます。カートップ&けん引でKJ-310 を運び、相模川でテスト航走しました。オーナーさんたちは相模湾を主なフィールドに釣りを楽しんでおられるようです

 

(まとめ=BoatCLUB編集部)

 

※本記事は、読者の皆さまから寄せられたボート遊びに関するレポートを掲載している、月刊『ボート倶楽部』の読者投稿記事「進め! BCフィールドレポーターズ」の過去に掲載された記事の中から抜粋して再掲しています。

 

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